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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

転移者解体 〜「つーか悪りィけどスキル【洗脳】は二度と悪用しないって誓わされてんだ、いくら数万人いる異世界転移者を救うためとか言われても困んだって!」

最新エピソード掲載日:2026/08/03
刑事局・転移者犯罪科所属の騎士ベルハルト・トルネルは溜め息をつきながら王府庁舎の刑事総長室を後にした。
そしてこの騎士に続いて廊下に出てきたのがつまり、『王都のドブネズミ』こと小汚い浮浪者の俺:クサカ・ショウゴである。


俺の元いた「異世界」から「こっち」へと転移者がチートスキルを持って現れるようになって、
その一部が起こす異能による犯罪にも公的機関が対処できるようになった王国:セムテシア。
しかしそれでも転移者たちには犯罪以上の被害をもたらす“ある問題”があった。
いつか必ず訪れる、周囲を巻き込んだスキルの圧倒的暴発……早い話が“自爆”。
(もちろん俺も含め)全ての転移者が抱え、いつ自分のスキルが破滅をもたらすとも知れない恐怖に怯え暮らしている。
そんで余計にヤケになって犯罪に走っちまう転移者なんてのは引きも切らない。


で、目の前のコイツはここ王都の地下水路に巣食ってる凶悪な無法者転移者の一団を捕縛すべく、
新たな刑事省直轄王立騎士団の編成を刑事総長へと直訴しにきて今この場に至る。
しかし総長の返答は以下のようなものだった。

「相手が相手だ、いきなり戦力を突っ込むワケにはいかんのも分かるだろう?
丁度いい、優秀なスキルを持つとかいうそこの“『流浪』の協力者”と引き続き情報を集めてくれ」

トルネルは盛大に二度目の溜め息。俺だって相当ウンザリきている。
言い忘れてたが俺も元々異世界からの転移者、そして元犯罪者。
罪状は俺のスキル“洗脳”を用いた詐欺罪・窃盗罪、
そして捕まった時にかけられた再犯防止の呪いによりこれ以上の悪用もできない。
……でもこんなスキル、犯罪以外で有効利用できるワケもなく。
けっきょく“真っ当”な浮浪者として転落人生真っ只中だ。

それでも俺はこのイケ好かない騎士と王都地下の無法者たちに立ち向かうしかなくなり……。
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