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黒い髪

作者:八重
最終エピソード掲載日:2026/10/17
月を信仰し、魔力を「月の祝福」と呼ぶ国、燦月国。

黒い髪は、月に選ばれた者の証とされていた。

秦侯爵家の娘・明凛は、強大な魔力と卓越した武術を持つ17歳。だが父の命令で身分を捨て、「秦明」と名乗って軍へ潜入することになる。

目的は、兵士たちから原因不明に魔力が失われている事件の調査。

その道中で出会った青年・墨雲は、身分を隠し、自由を求めて生きる謎めいた人物だった。明凛は彼の前でだけ、侯爵令嬢としての責任や、黒髪に向けられる畏れから解放されていく。墨雲もまた、彼女の強さの奥にある孤独に惹かれていく。

しかし、二人は互いに決して明かせない秘密を抱えていた。

墨雲の正体は、王太子・清軒。王位を継ぐ者として国を守る責務を負いながら、明凛の前ではただの青年でありたいと願っていた。

一方、明凛の黒髪には、国を揺るがすほどの強大な魔力が宿っていた。彼女自身も知らないその力は、燦月国の禁忌と深く結びついている。

調査の末、兵士たちの魔力減少の裏に、黒髪の血筋から魔力を奪う禁断の儀式「月移しの儀」があることが判明する。さらに、明凛に持ちかけられた婚姻も、彼女を儀式の生贄にするため仕組まれたものだった。

真実を知れば、墨雲は王太子として明凛を裁かなければならない。明凛もまた、彼の正体を知れば、信じていた想いそのものを疑わざるを得ない。

そして満月の婚礼の日、二人は選択を迫られる。

国を守るために愛する相手を犠牲にするのか。それとも、互いの秘密と運命に抗い、燦月国そのものを変えるのか――。
月のない夜に
2026/10/04 13:45 (改)
宴の夜
2026/10/04 22:30
再会
2026/10/05 10:30
二人の主
2026/10/05 18:00
井戸端の夜
2026/10/06 10:30
月見台 (改訂)
2026/10/06 18:00 (改)
景炎
2026/10/07 10:30 (改)
満月の夜
2026/10/07 18:00
忠誠の儀
2026/10/08 10:30
消えた護衛隊長
2026/10/08 18:00
探す者達
2026/10/09 10:30
銀の粉の地下
2026/10/09 18:00
月草堂の夜
2026/10/10 10:30
月草堂の夜2
2026/10/10 18:00
人質
2026/10/11 18:00
寝所の扉
2026/10/12 10:30
封じられた声
2026/10/12 18:00
父と娘
2026/10/13 10:30
白い指名
2026/10/13 18:00
庭の巫女
2026/10/14 10:30
母の枕元
2026/10/14 18:00
大牙の告白
2026/10/15 10:00
最後のお忍び
2026/10/15 10:30
前夜
2026/10/15 18:00
婚礼の儀
2026/10/16 10:30
あの方
2026/10/16 18:00
開かずの扉
2026/10/17 10:30
月を返す夜
2026/10/17 18:30
月は満ちても
2026/10/17 21:00
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