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「壊れたら買い直せばいい」と婚約破棄されましたので、王宮の魔道具保証は本日で終了です 〜修理工房を開いたら、無口な騎士団長が毎日壊れた品を持ってきます〜

作者:灯野このは
最終エピソード掲載日:2026/08/22
「壊れたら買い直せばいい」——そう言って婚約を破棄なさった殿方は、王宮の魔道具すべてがわたしの署名で保証されていたことを、まだご存じありません。

 王宮の照明も、暖房も、結界も。五年のあいだ、ほとんど無償で調律してきたのはセリアでした。
 この国の魔道具保証は「売った者」ではなく「調律した者の署名」に紐づきます。婚約破棄と同時に彼女の名が台帳から消された日、王宮の魔道具は誰も手を触れられなくなりました——無署名の品に触れば、責任がその者へ移るからです。
 セリアは町に小さな修理工房を開きます。壊れた品と、その持ち主の暮らしを、一件ずつ。
 王宮が静かに綻んでいくのを横目に、無口な騎士団長だけが毎日きちんと修理代を置いていき、やがてこう言い出しました。「壊れてからでは、遅い」

 第1部 全30話・ハッピーエンド。

 静かなスカッとと、手仕事の丁寧さが好きな方へ。主人公は最後まで、誰にも復讐しません。
第1章 保証の終わり
第2章 灯りの落ちる夜会
第3章 消された署名
第4章 公開調律
第5章 本日で終了です
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