香りで嘘が分かる調香師令嬢は、婚約破棄が“作られた匂い”だと気づいてしまった
最終エピソード掲載日:2026/08/03
香りで人の嘘を嗅ぎ分ける宮廷調香師、公爵令嬢アニエス。十年仕えた婚約者は、ある夜「君とは終わりにしたい」と口にした。けれど彼の言葉の裏では、覚えのない甘い香水と、隠しきれない嘘の匂いが立ちのぼっていた——寵姫が仕組んだ、偽りの証拠の匂いが。
泣いて引き下がるつもりはない。アニエスは調香師の職能で、婚約破棄を飾り立てた偽装を一つずつ嗅ぎ当てていく。すり替えられた香水、盛られた毒、詐称された血筋。暴くほどに、彼女を「ただ一人、香りの価値を分かる者」として見出す男——冷徹と噂される第二王子だけが、なぜか香りで読めない。
香りは嘘をつかない。だから私は、あなたたちの嘘を全部知っている。静かに、確かに、匂いで真実を突きつける令嬢の逆転が、婚約破棄の夜から始まる。
——では、この“作られた匂い”を最初に仕込んだのは、本当に寵姫ひとりだったのでしょうか。
泣いて引き下がるつもりはない。アニエスは調香師の職能で、婚約破棄を飾り立てた偽装を一つずつ嗅ぎ当てていく。すり替えられた香水、盛られた毒、詐称された血筋。暴くほどに、彼女を「ただ一人、香りの価値を分かる者」として見出す男——冷徹と噂される第二王子だけが、なぜか香りで読めない。
香りは嘘をつかない。だから私は、あなたたちの嘘を全部知っている。静かに、確かに、匂いで真実を突きつける令嬢の逆転が、婚約破棄の夜から始まる。
——では、この“作られた匂い”を最初に仕込んだのは、本当に寵姫ひとりだったのでしょうか。
第1話 その手巾は、汗の匂いがしなさすぎる
2026/07/29 07:00
第2話 母の遺した箱には、血を読む技が眠っていた
2026/07/29 07:00
第3話 香の洪水の底で、ひとつの匂いだけを追う
2026/07/29 12:00
第4話 氷の殿下は、匂いを漏らさない
2026/07/29 12:00
第5話 脅された者の匂いは、金より恐怖が勝つ
2026/07/29 17:00
第6話 立会の間で、偽りの香が一枚めくれる
2026/07/29 17:00
第7話 勝てるのに、刺さない
2026/07/29 20:00
第8話 血を読む家の、忘れられた重み
2026/07/29 20:00
第9話 その血は、名乗る家のものではない
2026/07/29 22:00
第10話 祝いの香に、死が紛れている
2026/07/30 07:00
第11話 十五年前の検分記録に、同じ毒が眠っていた
2026/07/30 12:00
第12話 毒杯を止めた手が、そのまま崩れ落ちる
2026/07/30 17:00
第13話 凍ることでしか、生き延びられなかった人
2026/07/30 20:00
第14話 十五年の時を越えて、同じ手が毒を握っていた
2026/07/30 22:00
第15話 偽りの血は、証明できなければ真実にならない
2026/07/31 07:00
第16話 優雅な微笑みの下に、あの毒の冷たさが匂う
2026/07/31 12:00
第17話 点と点を結ぶと、恐ろしい設計図が浮かんだ
2026/07/31 17:00
第18話 解任の通達が、証拠への扉を閉ざす
2026/07/31 20:00
第19話 夜道に立つのは、香ではなく、殺意だった
2026/07/31 22:00
第20話 読めない人の隣が、いちばん落ち着く
2026/08/01 07:00
第21話 十五年前の残り香を、香で甦らせる
2026/08/01 12:00
第22話 消えた工房主が、すべての設計者を指し示す
2026/08/01 17:00
第23話 令嬢の戯言を、信じる者たちが集った
2026/08/01 20:00
第24話 王の御前で、鼻ひとつが天秤にかけられる
2026/08/01 22:00
第25話 鼻を潰す香の洪水の中で、一嗅ぎを温存する
2026/08/02 07:00
第26話 血を読む家の真髄が、公の場で目を覚ます
2026/08/02 12:00
第27話 そなたを失いたくはない、と氷が言った
2026/08/02 17:00
第28話 偽りの血は、王の御前で剥がれ落ちた
2026/08/02 20:00
第29話 優雅な仮面をかなぐり捨てて、怪物が最後の手を打つ
2026/08/02 22:00
第30話 香りは嘘をつかない。だから、あなたのその想いも
2026/08/03 07:00