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水曜日の姉は、プリンを食べに来る~最悪な姉だった。でも、なんか好きだった~

作者:霞 一禾
最新エピソード掲載日:2026/11/02
高校二年生の橘柚は、姉の茜が突然亡くなってから、笑ってごまかすことばかり上手くなっていた。眠るときも、電気は消せない。

そんなある水曜日、帰宅するとなぜか台所に姉がいた。膝に穴のあいたジャージ、左右ちがいの靴下、そして柚が楽しみにしていた三百円のプリンを食べながら。

「死んでもお腹ってすくんだわ。びっくり」

姉の姿が見えるのは柚だけ。触れるのも、柚と柚の物だけ。母にも、父にも、声は届かない。それでも姉は毎週水曜日に帰ってきて、学校までついてきて、柚の恋に口を出し、黒歴史ノートを朗読し、お化け屋敷の脚本まで手伝ってくる。

最悪で、うるさくて、でもどうしようもなく大切な姉との、笑いっぱなしの水曜日。

けれど、姉の輪郭は少しずつ薄くなっていく。姉が帰ってきた本当の理由を知ったとき、柚は電気を消せるのか。

笑って、泣いて、最後は「じゃあね」と言える、姉妹の物語。
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