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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ゾンビの溢れる世界で目覚めたおっさん、実家に帰る途中で伝説となる GUNBLADE OF RAGNAROK

作者:h_kznr
最新エピソード掲載日:2026/11/01
人間をゾンビへと変えるウイルスによって、文明が崩壊した日本。生き残った人々が小さなコミュニティに身を寄せ、明日の食料と安全を求める世界で、ある男の噂が広まり始めていた。
深く被った薄緑色のフード。異形の刃へと変わる左腕。どれほど傷ついても再生する身体。窮地に現れては人々を救い、名乗りもせず、見返りも求めず去っていくという。
ただし、服のセンスは致命的に悪い。
男の名は、和憲。かつて政府の極秘ワクチン開発計画で「生きる価値のない人間」と選別され、実験の末に廃棄された男だった。無人の研究施設で目を覚ました彼は、人間の姿と引き換えにするような力を宿し、すでに壊れてしまった世界へと歩き出す。
そこで出会ったのは、大型拳銃を携えた少女、小之瀬アリナ。
初めは和憲を感染者と間違えて銃を向けた彼女だったが、命を救われてからは「恩人様」と呼び、屈託のない笑顔で彼の隣に並ぶようになる。異形の腕にも怯まず、何かと距離の近いアリナに、ひとりで気楽に旅をするつもりだった和憲は戸惑うばかりだった。
望みは、田舎の実家に帰って、のんびり暮らすこと。それなのに、行く先々で誰かの危機に出くわしてしまう。
「……面倒くさい」
そうぼやきながらも、和憲は刃を振るう。助けを求める声を聞いてしまえば、放っておく方が面倒だった。
そんな彼の背中を追いかけ、時には隣で銃を構えるアリナ。誰かを助けては去っていく旅の中で、彼女と交わす何気ない言葉や向けられる優しさが、和憲にとっても少しずつ大切なものになっていく。
救われた人々の言葉は世界を渡り、やがて伝説となっていく。その噂が、かつて彼を捨てた者たちのもとにも届いていることを、和憲はまだ知らない。
人々が祈りと願いを込めて呼ぶ、その名は――『GUNBLADE』。
これは、生きる価値を否定された男が、自分を慕う少女とともに、壊れた世界で誰かの明日を繋いでいく物語。
第27話 迫る刃 その1
2026/10/29 00:20 (改)
第28話 迫る刃 その2
2026/10/30 00:20 (改)
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