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嘘告? そっちがその気なら一か月でその唇奪ってみます

作者:幻影
最終エピソード掲載日:2026/10/12
高校二年生の高瀬悠斗は、偶然知ってしまった。
クラスメイトの水瀬莉奈が、自分に「嘘の告白」をするつもりだということを。
一か月だけ恋人のふりをして、悠斗が本気になったところで――
「実は罰ゲームでした」
そう明かして終わる、全部、聞いてしまった。

学校では大人しく、服にも無頓着。
女子にもほとんど自分から話しかけない悠斗は、莉奈たちからすれば、簡単に騙せそうな男子だった。
けれど。

彼女たちは知らない。
悠斗には、女心を知り尽くした三人の姉妹がいる。
社会人の長女。
大学生の次女。
高校生の三女。
幼いころから三姉妹に囲まれ、恋愛、女の子との距離感、ファッション、LINE、女子高生の感覚まで叩き込まれてきた悠斗。

恋愛経験はゼロ。
彼女もいない。
手をつないだこともない。
もちろんキスもしたことがない。

それでも――女心については、理論上の達人だった。

ただし、その力は三姉妹から封印を命じられていた。
「好きでもない女の子に、彼氏みたいなことするな」
「勘違いさせるから」
「絶対に面倒なことになるよ」
だから悠斗は、学校ではあえて何もしなかった。

ところが。
莉奈から予定通り嘘の告白をされた悠斗は、それを受け入れる。
そして心の中で決めた。
――そっちがその気なら、一か月でその唇奪ってみます。

封印解除。
さらに悠斗が「彼女ができた」と報告すると、三姉妹も最初から全力だった。

長女は、女の子との距離感と気持ちの読み方。
次女は、服装、髪型、デートの見せ方。
三女は、LINEや今どきの女子高生の感覚。

三方向からの全力サポートで、学校では地味だった悠斗が少しずつ本来の力を見せ始める。
「高瀬って、こんな人だった?」
ただの罰ゲームだったはずなのに。

一緒に帰るのが楽しみになる。
他の女子と話していると気になる。
休日にも会いたくなる。
手をつなぐと離したくなくなる。
悠斗を騙しているはずの莉奈の方が、少しずつ本気になっていく。

そして悠斗もまた、仕返しのために始めたはずの一か月で、莉奈を本気で意識し始めて――。
騙している彼女。
最初から全部知っている彼。
そして、最初から全力で弟を支援する三姉妹。
一か月後、この偽物の恋人関係は本当に終わるのか。
嘘の告白から始まる、一か月限定の高校生ラブコメディ。
第25話 あと七日
2026/10/11 11:10
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