第20話 名前で呼んで
交際十九日目、金曜日。朝、いつもの場所へ着くと、莉奈は俺を見つけてすぐにスマートフォンを鞄へしまった。
昨日は一緒に帰れなかった。たった一日なのに、今日は少し久しぶりに二人で歩くような感じがする。
「おはよう」
「おはよ」
並んで歩き始める。昨日の夜、莉奈から『帰りも一緒ね』と念を押された。
だから今日は、放課後の予定まで最初から決まっている。
「昨日、真帆たちと何話してたの?」
聞くと、莉奈が少しだけこちらを見る。
「まだ気にしてたの?」
「朝からずっと変だったから」
「女子の話」
「それは聞いた」
「じゃあそれでいいじゃん」
やっぱり教える気はないらしい。
「俺の話もした?」
莉奈の足がほんの少し遅くなる。
「……ちょっと」
「何を?」
「言わない」
「悪口?」
「違う」
そこだけはすぐ否定した。
「じゃあ何」
「高瀬には言えない話」
「俺の話なのに?」
「本人だから言えないの」
ますます気になる。でも、莉奈はもう話すつもりがないらしく、前を向いたまま歩いている。
無理に聞くのも違うと思い、それ以上はやめた。少しして莉奈がこちらを見る。
「高瀬は昨日何してたの?」
「拓真が家来た」
「あ、凛ちゃん目当て?」
「最初から隠してなかった」
莉奈が笑う。
「どうだった?」
「映画断られて、ご飯断られて、買い物も散歩も断られてた」
「全滅じゃん」
「最後はブロックするって言われて黙った」
莉奈が声を出して笑った。
「凛ちゃん強い」
「だろ?」
「でも黒瀬くんもすごいよね」
「何が?」
「全然諦めないところ」
確かに。普通なら何度か断られたところで、少しは引くと思う。
拓真はその気配がほとんどない。
「好きだからって言ってた」
何気なく言うと、莉奈の笑顔が少し止まった。
「黒瀬くんが?」
「うん。俺が何でそんな前向きなんだって聞いたら、普通に」
莉奈は少し黙る。
「……すごいね」
「何が?」
「好きって、そんな普通に言えるの」
その声が少しだけ違った。俺は横を見る。
「水瀬は言えないタイプ?」
「何を?」
「好きって」
莉奈がこちらを見る。一瞬。
明らかに固まった。
「……朝から何聞いてんの?」
「拓真の話からそうなっただけだろ」
「普通彼女に聞く?」
言われて気づく。確かに。
付き合っている相手に『好きって言える?』と聞くのは少し変だ。
「じゃあ今のなし」
「遅い」
莉奈は前を向く。耳が少し赤い。
「高瀬は?」
逆に聞かれた。
「俺?」
「好きって普通に言える?」
考える。誰かを恋愛として好きだと、今まで言ったことはない。
そもそも言う相手がいなかった。
「分からない」
「またそれ?」
「経験ないから」
「理論はいっぱいあるのに?」
「それとこれとは別」
莉奈が小さく笑う。
「知ってる」
最近、それを一番理解しているのは莉奈かもしれない。学校へ着く。
教室へ入ると、陸と蓮が先に来ていた。真帆と由依はまだいない。
「おはよ」
陸が手を上げる。
「おはよう」
俺が答える。莉奈も、
「おはよ」
と返し、自分の席へ向かおうとした。そのとき。
「莉奈」
蓮が呼んだ。
「何?」
「これ昨日言ってたやつ」
プリントのようなものを渡す。
「あ、ありがと」
何でもないやり取り。たぶん授業か何かの話だ。
でも。俺はなぜか、その会話の内容より別のところが気になった。
莉奈。蓮は普通に名前で呼ぶ。
陸も。真帆も由依もそうだ。
俺だけが。ずっと水瀬と呼んでいる。
付き合い始める前からそうだったので、何も考えていなかった。感情俺は一応、彼氏だ。
少なくとも周りから見れば。
「悠斗」
横から声がする。拓真だった。
「何?」
「今、神谷見てただろ」
「見てない」
「見てた」
最近こればかりだ。
「何?」
拓真が俺の机に寄りかかる。
「また嫉妬?」
「違う」
今回は本当に少し違う。
「じゃあ何」
「……蓮って水瀬のこと、前から名前で呼んでた?」
拓真が止まった。数秒。
「今さら?」
その反応で答えは分かった。
「前から?」
「ずっとだろ」
「そうだっけ」
「お前、本当に興味なかったんだな」
付き合う前なら、誰が莉奈を何と呼んでいるかなんて気にしていなかった。
「真帆たちも名前だろ?」
「うん」
「陸も」
「うん」
「神谷も」
「……うん」
拓真の口元が上がる。
「神谷だけ返事遅くない?」
「気のせい」
「へえ」
うるさい。そこへ真帆と由依が来た。
「おはよー」
「おはよう」
莉奈が二人に返す。
「莉奈、昨日の続きだけどさ」
真帆が普通に名前を呼ぶ。由依も、
「莉奈」
と続ける。気になる。
一度気づくと、妙に気になる。俺は自分の席へ座った。
拓真も隣へ戻りながら、まだ笑っている。
「悠斗」
「何」
「お前も呼べば?」
「何を」
「水瀬を名前で」
簡単に言う。
「急に変だろ」
「彼女だぞ」
「そうだけど」
「俺なんか凛ちゃんって呼んでる」
「お前と一緒にするな」
「何が違うんだよ」
全部違う。午前中。
自分でも馬鹿だと思うくらい、呼び方が気になった。授業中は当然関係ない。
でも休み時間になると、あちこちから聞こえてくる。
『莉奈』
『莉奈、それ貸して』
『莉奈、次移動だよ』
本人は普通に返事をしている。当たり前だ。
俺だって家では悠斗と呼ばれている。拓真にも。
それなのに蓮が『莉奈』と呼ぶたびに、ほんの少し引っかかる。昨日まで気にしたこともなかったのに。
昼休み。いつもの六人で机を寄せる。
「土曜、何時集合?」
陸が聞く。
「十一時でよくない?」
真帆が答える。
「カラオケ三時間?」
「三時間も陸の歌聞くの?」
「お前昨日から俺に厳しすぎない?」
真帆と陸が言い合う。由依が笑う。
蓮がスマートフォンで店を調べる。
「十一時からならフリータイム入れるかも」
「莉奈、どうする?」
蓮が聞く。また。
俺は弁当を食べながら顔を上げた。
「私は何時でもいいよ」
「じゃあ十一時でいいか」
普通の会話。何もおかしくない。
なのに。
「高瀬?」
莉奈に呼ばれた。
「何?」
「さっきから蓮のこと見てない?」
本人にばれた。
「見てない」
「見てるよ」
蓮までこちらを見る。
「俺何かした?」
「何もしてない」
本当にしていない。陸が少し笑う。
「またか?」
「何が」
「この前も莉奈と蓮が話してると気にしてたじゃん」
「気にしてない」
「じゃあ何?」
全員に見られる。言えるわけがない。
名前で呼んでいるのが気になるなんて。真帆が俺の顔を見る。
「高瀬」
「何?」
「嫉妬?」
「違う」
莉奈が少し笑った。
「返事早い」
一昨日と同じことを言われる。
「本当に違う」
「じゃあ何なの?」
莉奈まで聞いてくる。少し迷う。
でも、ここで言うのは嫌だ。
「あとで」
言うと。全員が止まった。
特に莉奈。
「……あとで?」
「帰りに」
何となくそう言っただけなのに、莉奈の顔が少し赤くなる。真帆が笑う。
「何それ」
「何でもない」
「私たちの前では言えないこと?」
「大した話じゃない」
本当に。たぶん。
でもなぜか今は、二人だけのときに話したかった。昼休みが終わるまで、莉奈は何度かこちらを見ていた。
放課後。約束通り、一緒に帰る。
昨日一日空いただけなのに、校門を出たところで莉奈が少し嬉しそうに見えた。
「高瀬」
「何?」
「昼の話」
忘れていなかった。
「もう?」
「もうって何。ずっと気になってたんだけど」
そんな大した話ではない。余計に言いにくくなる。
「歩きながらでいい?」
「いいけど」
二人で駅へ向かう。最初は学校の近くだったので、周りにも生徒が多い。
少し離れ、人が減ったところで莉奈がもう一度聞く。
「で?」
「何が」
「昼の」
「急かすなよ」
「高瀬があとでって言ったんでしょ」
そうだった。俺は少し考えてから聞く。
「水瀬ってさ」
「うん」
「みんなから莉奈って呼ばれてるよな」
莉奈が一瞬止まりそうになる。
「……それ?」
「うん」
「真帆も由依も蓮も陸も、そうだけど」
やっぱり蓮の名前が入ると少し引っかかる。莉奈は俺を見る。
「それがどうしたの?」
「いや」
ここまで来て何を言っているんだ、俺は。
「俺だけ水瀬だなと思って」
莉奈が黙った。数歩。
何も言わない。
「変なこと言った?」
聞くと、莉奈が小さく首を振る。
「違う」
「じゃあ何」
「今ちょっとびっくりしただけ」
「何で」
莉奈が前を向く。
「高瀬、そういうの気にするんだ」
「今日気づいただけ」
「蓮に呼ばれてるの見て?」
鋭い。
「……最初は」
答える。莉奈の口元が少し上がった。
「やっぱり嫉妬じゃん」
「名前の話だろ」
「蓮が名前で呼ぶの嫌だった?」
嫌。なのか。
少し考える。
「嫌っていうか」
「うん」
「俺より近い感じする」
口にしてから、かなり恥ずかしいことを言った気がした。莉奈も黙る。
顔を見ると。赤い。
「何」
「……高瀬」
「うん」
「それ結構ずるい」
「何が?」
「自分で分かってない?」
「分からない」
最近、本当にこればかりだ。莉奈は少し笑う。
「じゃあ、高瀬も呼べば?」
「何を?」
分かっているのに聞いてしまう。
「名前」
莉奈の声が少し小さくなる。
「私のこと」
心臓が一度大きく鳴った。ただ名前を呼ぶだけ。
それだけだ。何度も聞いている名前。
自分だって頭の中では莉奈と認識している。なのに本人を前にすると、急に難しくなる。
「……今?」
「今じゃなきゃいつ?」
「急だろ」
「高瀬から言い出したんじゃん」
正論だった。莉奈が少しこちらへ顔を向ける。
待っている。逃げられない。
「……莉奈」
言った。莉奈の足が止まった。
俺も止まる。
「何?」
「いや」
「嫌だった?」
「違う」
莉奈は片手で口元を押さえた。
「思ったより破壊力あった」
「何それ」
「もう一回」
「何で」
「確認」
何を確認するんだ。でも。
「莉奈」
二回目。今度は少し言いやすい。
莉奈は目を逸らす。
「……無理」
「水瀬が言わせたんだろ」
「今、水瀬って言った」
「あ」
莉奈がこちらを見る。
「戻さないで」
その言い方が。妙に嬉しい。
「分かった」
「本当に?」
「……莉奈」
三回目。莉奈が笑う。
「よし」
何の合格だ。また歩き始める。
少しして。今度は俺が気づいた。
「じゃあ水瀬は?」
莉奈が止まる。
「何が?」
「俺は莉奈って呼ぶんだろ?」
「……うん」
「俺は高瀬のまま?」
分かりやすく困った顔をした。
「別にそれでもいいけど」
言うと、
「嫌」
即答だった。俺が驚く。
莉奈も自分の返事に驚いたらしい。
「いや、その……」
「嫌なんだ?」
「高瀬が名前で呼ぶなら、私も呼ぶ」
「何て?」
「分かってるでしょ」
今度は莉奈が逃げる番だった。
「聞きたい」
「性格悪い」
「水瀬に二回言わされたから」
「また水瀬って言った」
「じゃあ莉奈」
「……急に直さないでよ」
難しい。莉奈は少しだけ息を吐いた。
それから。
「悠斗」
呼ばれた。今度は俺の足が止まった。
なるほど。これは。
思ったより破壊力がある。
「……何その顔」
莉奈が笑う。
「いや」
「もう一回?」
さっきの仕返しだ。
「別に」
「じゃあやめる」
「それは」
言いかけて止まる。莉奈が完全に笑った。
「何?」
「もう一回」
仕方ない。認める。
莉奈は少し恥ずかしそうにしながら、
「悠斗」
と呼んだ。
「……うん」
「返事それだけ?」
「何て返せばいいんだよ」
「知らない」
二人で笑う。呼び方が変わっただけ。
本当に、それだけだ。でも。
さっきまでより明らかに距離が近くなった気がする。
「悠斗」
莉奈がもう一度呼ぶ。
「何?」
「練習」
「練習いる?」
「慣れないから」
「俺も」
「じゃあ呼んで」
「莉奈」
「はい」
なんだこれ。恥ずかしい。
でも。楽しい。
しばらく二人で意味もなく名前を呼び合い、途中で同時に恥ずかしくなってやめた。
「学校ではどうする?」
莉奈が聞く。
「何が?」
「名前」
考えていなかった。
「みんなの前でも?」
「私は別にいいけど」
「真帆に絶対言われるぞ」
「それは嫌」
即答。俺も同意する。
「じゃあ二人のときだけ?」
聞くと、莉奈が少し黙った。
「……それ、なんか特別っぽくない?」
「嫌?」
「嫌じゃない」
むしろ。その顔は少し嬉しそうだった。
「じゃあ当分それで」
「うん」
二人だけ。その言葉が残る。
秘密みたいで。少しだけいい。
駅前が近づく。昨日は手をつなぐことばかり意識していたが、今日は名前のことで頭がいっぱいになっていた。
それでも。信号待ちで並んだとき。
俺は莉奈の手を見る。今度は迷わなかった。
普通に握る。莉奈が一瞬こちらを見る。
「今日は早い」
「八十点目指してるから」
昨日のLINEの話。莉奈が笑う。
「採点覚えてたんだ」
「言ったの莉奈だろ」
名前で呼びながら手をつなぐ。言った瞬間、自分でも昨日までとの違いを感じた。
莉奈も少しだけ握る力を強くする。
「今のは加点」
「何点?」
「まだ秘密」
「また秘密?」
「最近多いね」
「莉奈のせいだろ」
「悠斗のせいでもある」
自然に名前が出た。二人とも少し黙る。
でも今度は止まらなかった。そのまま歩く。
名前で呼ぶ。手をつなぐ。
昨日まで一つずつ緊張していたことが、今日は少しずつ重なっていく。そして。
嫌ではない。むしろ。
このまま駅までの道がもう少し長ければいいのにと思った。改札前。
手を離す。莉奈が俺を見る。
「今日何点だと思う?」
「八十」
「自分で言う?」
「昨日より早くつないだ」
「それだけ?」
「名前も呼んだ」
莉奈が少し考える。
「八十五」
「五点しか増えないの?」
「明日以降の伸びしろ」
「まだ上あるの?」
「ある」
何をすれば百点になるんだ。聞こうと思ったが、やめた。
たぶん聞いても教えてくれない。
「じゃあまた明日」
「うん」
莉奈が改札へ向かう。二歩。
三歩。そこで振り返る。
「悠斗」
「何?」
周りには知らない人しかいない。だから。
「またね」
「またな、莉奈」
莉奈は笑って改札の向こうへ行った。俺はその背中を見送る。
好きかどうか。数日前まで。
まだ分からないと言っていた。でも今日。
蓮が莉奈と呼ぶことより。俺だけが特別な呼び方を持っていることが嬉しかった。
二人だけという言葉に、嬉しくなった。次に二人でカラオケへ行く約束までした。
そして。その約束が一か月後でも構わないと。
普通に思っていた。もう。
答えを分からないふりする方が。難しくなってきていた。
帰宅すると、珍しく父さんが先に帰っていた。リビングでは母さんと凛もいて、彩花姉はソファでスマートフォンを見ている。
「ただいま」
「おかえり」
母さんが答える。俺はそのまま部屋へ行こうとした。
「悠斗」
凛に呼ばれる。
「何?」
「今日機嫌いいね」
またか。
「普通」
「最近普通の基準変わってるよ」
彩花姉までこちらを見る。
「何かあった?」
「何もない」
父さんが新聞から顔を上げた。
「キスでもしたか?」
「してない!」
反射で答えた。全員が止まる。
しまった。父さんが少し笑う。
「まだ何も聞いてないけど」
「今キスって言っただろ」
「冗談だよ」
彩花姉の目が完全に面白がっている。
「『まだ』なんだ」
「何が」
「キス」
「違う」
凛まで笑う。
「お兄ちゃん分かりやすくなったね」
最悪だ。
「もう部屋行く」
逃げるようにリビングを出る。後ろから父さんの声。
「青春だなあ」
続けて母さん。
「あなたは黙ってなさい」
いつもの高瀬家だった。部屋へ戻り、ベッドへ座る。
スマートフォンを見る。莉奈からLINE。
『家着いた』
今までなら表示される名前は『水瀬莉奈』。連絡先を開く。
少し迷う。表示名を変える必要なんてない。
本名が入っているのだから。でも。
『水瀬莉奈』
その文字を見て。今日の会話を思い出す。
俺は少しだけ操作した。表示名。
『莉奈』
保存。画面へ戻る。
すぐにもう一件届いた。莉奈
『今日85点だからね』
少し変な感じ。でも。
悪くない。
『明日は90狙う』
送る。すぐ既読。
莉奈
『期待してます』
少しして。もう一件。
莉奈
『おやすみ、悠斗』
俺は画面を見た。それだけなのに。
今日一番効いた。しばらくして返す。
『おやすみ、莉奈』
送信。スマートフォンを置く。
一か月で莉奈を惚れさせる。最初は、そのために始めた。
でも今。俺が気にしているのは、あと何日で莉奈を惚れさせられるかではない。
明日。莉奈に会ったら、最初になんて呼ぶか。
そんなことだった。同じころ。
莉奈も自分の部屋でスマートフォンを見ていた。
『おやすみ、莉奈』
何度見ても同じ文字。なのに閉じられない。
今日。悠斗が蓮に嫉妬した。
少なくとも莉奈にはそう見えた。その理由が、自分だけ名字で呼んでいることだった。
そして。
『俺より近い感じする』
あの言葉を思い出す。胸がまた熱くなる。
真帆と由依に昨日言われた。好きって認めるのが怖い?
莉奈はまだ、その言葉を口には出せない。でも。
スマートフォンの連絡先を開く。
『高瀬悠斗』
少し迷って。編集。
『悠斗』
保存する。表示された名前を見る。
自然に笑っていた。もう。
高瀬だから気になるのではない。彼氏役だから会いたいのでもない。
悠斗だから。会いたい。
手をつなぎたい。名前を呼ばれたい。
そこまで分かっているのに。あと一つの言葉だけ。
莉奈はまだ、自分の中で認めるのが怖かった。




