壊れた世界のやりなおし方

【完結】英雄から怪物へ。魂を打ち砕かれ、全てを失った騎士たちが、世界の理不尽に抗った果てに見つけ出した「生きる」ことの本当の意味とは。

第1章：知識のあるケンジが、世界を追われる。
第2章：知恵のあるエラーラが、世界を滅ぼす。
第3章：武力のあるアリアが、世界を救う。
テーマ：絶対的な正義は存在しません。正義は立場によって姿を変えて、時には残酷な凶器となります。救済という行為には支配欲が付き纏います。過程を排した先には、死という結果しか残りません。「生きる」とは結果ではなく過程です。知識も武力も知恵も、人間の「愚かさ」の前では無力です。本質的に救いのない世界の中で人間が人間たりうる最後の砦は、互いに共感しあえる『関係性』です。