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宇宙大回転マッハシステム

光速の恋人たち ーー 宇宙大回転マッハシステム

作者:二月三月
最新エピソード掲載日:2026/08/02
この物語は宇宙大回転マッハシステム、第1象限、第2象限、第3象限、第4象限の続きになっています。できれば、そちらからお読みください。

第1象限 https://ncode.syosetu.com/n6269jw/
第2象限 https://ncode.syosetu.com/n1298kk/
第3象限 https://ncode.syosetu.com/n5279kz/
第4象限 https://ncode.syosetu.com/n4251li/


 アーノルド・ビザンツに促されても、NASA長官はなかなか口を開こうとしなかった。いや、開くことが出来なかったと言うべきか。とまれ、長い逡巡の後に、長官は言葉をしぼりだした。

「ガニメデとタイタンが消えた」

「その前に金星が爆発してますが?」

「あれは自然現象だ」長官は声を荒げ、右手を広げて机を叩いた「詳細は調査中だ。世界中の天文学者がな」

「詳細なら別世界通信に載ってますよ」

「あんなもの、誰も本気で読んでない」

「では、ガニメデとタイタンも自然現象で良いのでは?」

「金星なら、原因不明の爆発、ですむ」ジェット推進研究所の所長がやんわりと間に入った「実際、原因不明なわけだしな。ビザンツ、君は知ってるのかもしれないが、我々は知らない。そういうことだよ」

「それで、ガニメデとタイタンだ」長官は視線を落としてテーブルを見つめている。アリでも探しているのかもしれない。まさか、ガニメデを探してるわけではあるまい。「ちょいと良い望遠鏡を持っていれば、消えたのはすぐわかる。デジタル望遠鏡でPCからソフト検索すれば望遠鏡はガニメデがあったはずの方向に向く。でも無い。地球上のすべての望遠鏡が故障するなんてわけがない。無いものは無い。大騒ぎだ」

「L1不可視天体というのが、最近までありましてね。ご存知ですか?」

「公式には無いことになっている」

「あれと同じですよ。ガニメデとタイタンが加わって、トロヤ群を構成している。その全体を不可視フィールドが覆っている」

「我々は真相が知りたいんだ。そんなヨタ話しは聞きたくない」

「貴方に都合の良い真相とやらは、この宇宙に存在しませんよ」

 ビザンツは立ち上がって、ドアへと向かった。もう2人にはビザンツを止める気力はなさそうだった。
水金地火帯点
青猫と金豹
2026/04/27 18:32
木土天海クアオアー
エンシャントティールーム
2026/06/22 17:18
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