臥龍、秋風にあたる
最新エピソード掲載日:2026/09/27
西暦二三四年、五丈原。
蜀漢丞相・諸葛亮孔明は死んだ。
――少なくとも、中華の歴史にはそう記されている。
漢室復興のため、主君・劉備の遺志を背負い、幾度となく北伐を繰り返した孔明。
だが五丈原で自らの死を偽った彼は、劉氏の血を引く少年・劉溟とともに中華を離れる。
目指すは東。
海の彼方にあるという、争いから遠く離れた土地。
「桃源郷……ですか。行ってみても、よいかもしれませんね」
やがて海を渡った二人が辿り着いたのは、倭の地だった。
そこで孔明が始めたのは、天下を争う戦ではない。
川を測り、水路を引き、田を拓き、人々とともに国を造ること。
そんな彼の前に現れる、倭の知者。
いまだ王になりきれぬ一人の女王。
そして海の向こうから、再び伸びてくる中華の影。
五丈原で一度死んだ臥龍は、もう天下を望まない。
王朝を残すために民がいるのではない。
民が生きるために、国がある。
これは歴史に名を残した天才軍師が、
歴史から名を消した後の物語。
そして後の世に、別の形で語り継がれることになる――
名もなき国造りの物語である。
※本作は『三国志』、三国時代および古代日本の歴史、日本神話などを題材とした歴史IF・フィクションです。史実・伝承を下敷きとしつつ、人物、年代、出来事等に独自の解釈・創作を含みます。
蜀漢丞相・諸葛亮孔明は死んだ。
――少なくとも、中華の歴史にはそう記されている。
漢室復興のため、主君・劉備の遺志を背負い、幾度となく北伐を繰り返した孔明。
だが五丈原で自らの死を偽った彼は、劉氏の血を引く少年・劉溟とともに中華を離れる。
目指すは東。
海の彼方にあるという、争いから遠く離れた土地。
「桃源郷……ですか。行ってみても、よいかもしれませんね」
やがて海を渡った二人が辿り着いたのは、倭の地だった。
そこで孔明が始めたのは、天下を争う戦ではない。
川を測り、水路を引き、田を拓き、人々とともに国を造ること。
そんな彼の前に現れる、倭の知者。
いまだ王になりきれぬ一人の女王。
そして海の向こうから、再び伸びてくる中華の影。
五丈原で一度死んだ臥龍は、もう天下を望まない。
王朝を残すために民がいるのではない。
民が生きるために、国がある。
これは歴史に名を残した天才軍師が、
歴史から名を消した後の物語。
そして後の世に、別の形で語り継がれることになる――
名もなき国造りの物語である。
※本作は『三国志』、三国時代および古代日本の歴史、日本神話などを題材とした歴史IF・フィクションです。史実・伝承を下敷きとしつつ、人物、年代、出来事等に独自の解釈・創作を含みます。
第一話 諸葛亮、死す
2026/09/23 11:18
第二話 海の名を持つ少年
2026/09/23 11:19
第三話 須佐
2026/09/23 11:19
第四話 臥龍、田を耕す
2026/09/23 11:26
第五話 泣かなかった夜
2026/09/23 11:29
第六話 須佐に妙な老人がいる
2026/09/23 12:10
第七話 三度目の客
2026/09/23 12:18
第八話 女王・卑弥呼
2026/09/23 12:27
第九話 泣いている母
2026/09/23 15:34
第十話 岩戸
2026/09/23 15:41
第十一話 帰る道
2026/09/23 15:50
第十二話 須佐の男
2026/09/23 15:57
第十三話 八岐大蛇
2026/09/23 16:41
第十四話 海の向こう
2026/09/23 16:55
第十五話 すでに割れている国
2026/09/24 16:09
第十六話 敵の目
2026/09/27 00:49
第十七話 神へ返す武器
2026/09/27 00:56
第十八話 戦わない戦
2026/09/27 01:04
第十九話 王の決断
2026/09/27 01:12
第二十話 誰のための剣
2026/09/27 01:19
第二十一話 先生のいない須佐
2026/09/27 01:25
第二十二話 国を壊すな
2026/09/27 01:32
第二十三話 気に食わない隣国
2026/09/27 20:27
第二十四話 花の下
2026/09/27 20:34
第二十五話 魏へ
2026/09/27 20:47
第二十六話 遠い国の知者
2026/09/27 20:57
第二十七話 死者の策
2026/09/27 21:04
第二十八話 秋風
2026/09/27 21:10
第二十九話 臥龍、秋風にあたる
2026/09/27 21:17