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転生逆行王女の終活 〜悪の王女は二度目の人生で贖罪を選ぶ〜

作者:はな
最終エピソード掲載日:2026/02/27
 『悪の王女』として処刑されたエリザベス。
 その罪は、聖女によって作られた冤罪だった。

 断頭台の上で、彼女は前世の記憶を思い出す。
 ここが、小説の中の世界だったことを。

 しかし、すべてに気づくには遅すぎた。
 刃は振り下ろされ、王女の人生は終わった──はずだった。

 次に目を覚ましたとき、時間は巻き戻っていた。
 戻った先は、余命を告げられたあの日。

 残された時間はわずか。
 復讐を果たすには短く、憎しみに費やすには惜しすぎる。

 処刑の瞬間に見たのは、荒れ果てた民衆の姿だった。
 兄に突きつけられた「無知も罪だ」という言葉。
 王女でありながら、何も知らずに生きていた自分。

 このまま何もせず死ぬくらいなら、最後に、ほんの少しでも誰かを救いたい。

 そう決めた彼女は、自分を陥れた聖女とも、処刑を命じた兄とも、元婚約者とも距離を置き、ただ贖罪のために静かに行動を始める。

 ──そのはずだった。

「……俺がやる。お前は知らなくていい」

 何でも屋を名乗る暗殺者。
 危険な裏の顔を持ちながら、それでも不器用なほど真っ直ぐに彼女を守ろうとする男。

「彼女が生きているなら、それでいい。……そう思っていたのに」

 一度は身を引くと決めていた元婚約者もまた、たった一目でその決意を捨てた。

「……やっと会えた。今度こそ、絶対に離さない」

 失われたはずの縁が、静かに、しかし強く絡み合っていく。
 エリザベスの知らない場所で、重すぎる想いが積み重なっていく。

 一方、彼女が動き始めたことで、聖女の描いていた「物語」は少しずつ崩れ始めていた。

 これは、罪を背負った王女が、贖罪のために選び直した人生の物語。

 そして──彼女を守ると誓った男たちが、覚悟ごと彼女を囲い込み、静かに未来へ連れ出そうとするやり直しの物語。

 終わりのために生きようとした王女は、やがて──生きるために、明日を選び直す。
2、聖女の仮面
2025/12/27 16:54
3、余命宣告、再び
2025/12/27 17:20
4、どうでもいい存在
2025/12/27 18:45
5、贖罪という名の終活
2025/12/28 12:11
7、仮面の交渉人と灰色の猫
2025/12/29 18:32
8、はじめての交渉
2025/12/29 20:16
9、誠意という名の賭け
2025/12/30 18:12
間話① 当て馬婚約者?
2025/12/31 17:43
10、捨てる日
2026/01/01 18:33
11、濃い血の匂い
2026/01/02 18:36
12、夜明けの合鍵
2026/01/03 17:22
13、始まっていた街
2026/01/04 17:31
14、優しい人
2026/01/04 18:41
15、優しさと違和感
2026/01/05 12:02
16、赤い花
2026/01/05 18:43
17、気づかなかった視線
2026/01/06 18:13
18、突然の同居人
2026/01/07 19:40
間話② ある男の困惑
2026/01/08 18:44
間話③ あの男の心情
2026/01/09 18:35
19、違和感の正体
2026/01/10 18:31
20、いらない
2026/01/11 12:47
21、彼女がいない
2026/01/12 12:13
22、まだ壊れていない
2026/01/12 20:14
23、否定しない罪
2026/01/13 18:48
24、狂信者は微笑む
2026/01/14 18:51
25、花冠と悪夢
2026/01/15 17:43
26、姫さん、と呼ばれて
2026/01/16 18:06
27、もう逃げない
2026/01/17 13:44
28、それでも味方でいたい
2026/01/18 16:31
29、間に合わなかった想い
2026/01/19 20:39
31、俺が好きなのは
2026/01/22 18:32
32、依頼だから
2026/01/23 18:29
33、迷いはなかった
2026/01/24 12:21
35、本来の力
2026/01/27 17:12
間話⑤ 少し前のあの子
2026/01/28 12:38
36、お別れ
2026/01/29 18:10
37、曇天の旅立ち
2026/01/30 18:11
38、雨の日
2026/01/31 13:27
39、雨音の向こう側
2026/02/01 12:43
40、そばにいなかった
2026/02/01 18:08
41、息をひそめる街
2026/02/02 18:38
42、同じ場所に立つ
2026/02/03 18:11
43、誰より先に、傷つく人
2026/02/04 12:02
44、小さな約束
2026/02/05 17:24
46、ただ、隣に
2026/02/07 15:27
47、兄である前に
2026/02/08 12:39
48、海賊と呼ばれた者たち
2026/02/08 17:10
49、同じ痛みを知る者たち
2026/02/09 19:35
50、何もいらない
2026/02/10 20:03
51、共犯
2026/02/11 09:05
52、返すべきもの
2026/02/12 19:30
54、静かな断罪
2026/02/14 09:30
55、拒否は許されない
2026/02/14 20:30
56、明けない夜
2026/02/15 12:30
58、王太子の覚悟
2026/02/16 12:10
59、王座の綻び
2026/02/17 20:30
60、王とは、責任である
2026/02/18 20:30
64、自分の意思で
2026/02/21 20:30
66、隣に立つために
2026/02/23 12:30
67 、見送る背中
2026/02/23 20:30
68、白銀の魔剣士
2026/02/24 20:30
71、夜が明ける
2026/02/27 18:30
最終話、選んだ先の未来へ
2026/02/27 20:30
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