闇系退魔師の受難

【分かりやすい雑なあらすじ】
影を含めた『闇』を操作できる力を持った主人公が、なんやかんやしながらひっそりした日々を夢見て、あちこち奔走したり、仕事に忙殺されたりする話。
【しっかりした(？)あらすじ】
時は現代。培ってきた技術も、歩んできた歴史も、数多の世界情勢も、何もかもが同じ。唯一違うのは、この世界には『悪魔』と呼ばれる生き物が存在することだ。悪魔はある一種の災害に似たような認知がされている。呪術と呼ばれる特異な力を使い、本能の赴くまま人間を襲い、血肉を貪り、屍を積み上ていく。そんな世界で、『退魔師』と呼ばれる稼業に就く闇瀬 弥宵(やなせ　やよい)。退魔師とは神に願い祈り、神威と呼ばれる特異な力を授けられた人間を指す。その力を持って、人間に害を及ぼす悪魔を狩り、力を持たない人間を守る特殊な仕事。闇瀬はそんな世界、そして仕事を通じ、日々を過ごしていく内に様々な思想や思惑、そして上手く言葉にできない矛盾の様なものを感じ取っていく。人間、悪魔、神、魔人__其々と交流を果たし、本当の正義と不義とは何かを知っていく。彼は仲間と時に一緒に笑い、時に喜びを分かち、時に悲しみに暮れ、時に敵や味方に怒り、普通の人のように何気ない日々を過ごすために生きていく。
血と屍肉に塗れ、負の連鎖へと堕ち、本当の悪魔と呼ばれるのは果たして異型の彼らなのか、それとも人間なのか……。