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香尽きの刻 ~灰が落ちたら一閃。男装の女居合遣い、死合いに立つ~

作者:大西さん
最新エピソード掲載日:2026/11/03
【灰が落ちるまで、抜くこと罷りならぬ――】

天正年間。甲斐と信濃の境、吊り橋一本でしか外と繋がらない谷底の隠し金山「黄泉沢」。
この地を支配する城主・穂刈刑部は、盂蘭盆の七日間、命を賭けた「死合い」を催していた。

立ち合う二人の間に寝かせた、一本の線香。
そこから最初の灰が落ちた瞬間が、始まりの合図だ。
灰より先に鯉口を切れば、櫓の鉄砲衆に即座に撃ち抜かれる。

男装の居合遣い「千之助」こと千早(二十二歳)は、この命懸けの谷へ単身乗り込む。
五年前、香の家だった一族を炎の夜に滅ぼされ、連れ去られた弟を取り戻すために。
携える武器は、父の形見の刀と、煙と風の流れを読む一族秘伝の技。

だが――刑部の名代として二刀を構える少年は、姉の顔を忘れていた。

目が見えぬまま千早の息を聴き分ける盲目の琵琶法師・無量。
一族の香を衣に纏う、刑部の側室・白妙。

灰を読む刃が勝ち進むほどに、五年前の夜の真実と、刑部が執着する「山の息を読む技」の秘密が暴かれていく。

盂蘭盆の七日間、線香が燃え尽きるとき、哀しき因縁の刃が交錯する。
序
炎の夜
2026/10/21 23:05
第一章 吊り橋
第二話 吊り橋
2026/10/22 10:05
第三話 黄泉沢
2026/10/22 17:05
第四話 遊里
2026/10/22 22:05
第二章 研ぎ場
第五話 木賃宿
2026/10/23 14:15
第六話 研ぎ場
2026/10/23 18:05
第三章 遊女屋の二階
第九話 湯殿
2026/10/24 14:05
第四章 城の奥
第十話 残り香
2026/10/24 21:15
第五章 迎え火の宴(一)
第六章 迎え火の宴(二)
第十六話 弟
2026/10/28 21:15
第十七話 仇
2026/10/29 13:05
第七章 灰の読み
第二十四話 髷
2026/11/02 12:05
第八章 一の段
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