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【完結済】『悪役令嬢は、断罪記事を差し替える。 ――明日の見出しに、わたくしの破滅は載せさせません――』

作者:宿院
最終エピソード掲載日:2026/07/29
王都では、毎朝配られる《王都瓦版》に「明日起こること」が刷られ、人々はその見出しに従って生きていた。

公爵令嬢アリアドネ・エルディアンは、ある朝、自分が王太子ギルベルトから婚約破棄され、悪役令嬢として断罪される未来記事を受け取る。だが彼女は、ただ怯えて運命に従う女ではなかった。紙面の片隅にある小さな記事から“断罪劇が成立する前提”を読み取り、未来を一つずつずらし始める。

しかし、毒殺未遂記事の改変、白紙化する未来、そして王立瓦版局地下編集室で目にした無数の「没未来」によって、アリアドネは知る。瓦版は神託ではない。誰かが人々にとって都合のよい物語へと“編集”した未来の草稿なのだと。

その裏で暗躍していたのは、可憐な男爵令嬢リーゼロッテ・ミュルク。彼女は“悪役令嬢”という役割を世界の安定に必要な装置だと信じ、アリアドネの人生を分かりやすい破滅の筋書きへ押し込めようとしていた。

未来を読む「読者」アリアドネと、未来を書き換える「編集者」リーゼロッテ。
二人の対立はやがて、王太子、王権、教会、そして群衆の正義そのものを巻き込む情報戦争へと発展していく。

これは、誰かに決められた見出しへ人生を明け渡さないために、
一人の令嬢が「真実」と「物語」の支配に抗う物語である。
第18話 白紙の檻
2026/07/18 12:09
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