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暴炎の回復術士 ~火属性ヒーラーが敵も味方も焼きまくる~

作者:
彼の名は楠本健吾。頭髪と血糖値が激しく気になる45歳の社畜おっさん廃人ゲーマーだ。
彼は当時世界中が熱狂したオンラインRPG「VoVo」をサービス開始から一日も休まずに20年間プレイし続けた。

そんな彼が愛してやまないキャラクターの職業は「ヒーラー」。
ラスボス攻略や攻城戦イベントでは必須級、傷ついた仲間を癒し回復する無くてはならない重要職だ。
20年間鍛え上げたゲーム内の彼は仲間と共に輝かしい功績を積み上げ、最高レベルを記録する。
しかし睡眠時間を削ってプレイし続けた反動により、現実世界の彼は健康診断で過去最低レベルを記録する。

ある日、今話題のAGAとEDの治療薬を満面の笑みで受け取った帰り道、今問題になっている道路を逆走する老人の車に跳ねられ異世界に召喚される。

転移先はお城の中だった。よくある中世ファンタジーの世界、王道パターンだ。
ありがたいことに10代後半の身体に若返っていた彼は感激のあまり号泣するが、それを理解できる者は城内に誰もいなかった。

王様の話によるとラスボスであるはずの魔王は既に討伐されており、
現在は各地に散らばった魔王軍の残党や魔物の掃討作戦が行われていた。

微妙な空気の中で行われた鑑定の儀で判明した職業は「火属性の魔法使い」。
皆が憧れる魔法特化の強職である。謁見の間は歓声に包まれる。

しかし、異世界でも絶対にヒーラーだろうと根拠のない自信に溢れていた彼は、
医者に「糖尿病予備軍ですね、コーラとラーメン禁止です」と言われた時よりも落ち込んだ。

20年間ヒーラーで鍛えたパーティ全体を見る能力は魔法使いでも活かせるかもしれない・・・?。
いやいや!違う!僕は身も心もヒーラーだ!ヒーラーなのだ!

必ずヒーラーになってやる!!

自ら選んだイバラの道。だが髪も生え、食事制限もない健康体に戻った彼に怖いものなど何もない。
ヒーラーに転職する手段を模索し続けた結果、

「火属性の回復術士」

という唯一無二ではあるが、「最凶・最悪、最攻ヒーラー」が誕生する。
プロローグ
1.ダンジョンにて
2025/09/14 13:09
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