77.BBQ談義
・・人物紹介・・
楠本健吾 レベル39 火魔法使い 元社畜廃人ゲーマーおじさん
リリィ・ノーブレット レベル43 聖魔法使い 筆頭聖女 勇者PTの聖女の妹
ブライス レベル40+ 宮廷魔導士 火属性魔法使い
アルバート レベル50+ 第二騎士団員 盾防御スキルが優秀
アラン レベル50+ 第二騎士団員 盾防御スキルが優秀
スコット・スタインズ レベル?? 第二・第三騎士団副団長 ケリーの側近 リックの弟
キョウコ レベル?? 宮廷魔導士団序列3位 研究派 引きこもり
スティング レベル90 風魔法使い 筆頭宮廷魔導士 王太子派
ケビン・エーリック レベル??? 第一王子 王太子 第一騎士団長 腹黒
ケリー・エーリック レベル??? 第二王子 第二・第三騎士団長兼務 脳筋
翌朝、鼻をこちょこちょとくすぐられて目が覚める。
目の前には顔を覗き込んでいるリリィとマナ、ナミのドアップ。
「うおっ!美少女がいっぱいっ!?」
健吾の突然のベタ褒めに、悪戯をしていた3人は一瞬で真っ赤になる。
「も、もうっ!早く起きて下さいまし!」
リリィにぺちっとおでこを叩かれモソモソと起きる。
恥ずかしくなったのか3人は駆け足で寝室から出ていった。
「はあ~、可愛い女の子たちに起こされるなんてココは天国か・・・。」
「地獄ですわっ!」
びーっと舌を出して寝室の扉を閉められた。
「いやいや天国ですよぉ・・。」
半分ぼけた頭で着替えて寝室から出るとテーブルにはケビンとスティングが座って悠々とお茶を飲んでいた。
「あ、殿下とスティングさんおはようございます。」
「おはようケンゴ殿、もう昼だけどね。」
「おはようございます。ケンゴさんにしては珍しいですね。」
「あはは・・・。」
実は・・・と超効率のパワーレベリング狩場を見つけてテンション上がりすぎて眠れなかったことを白状し、場が和んだ。
そしてなぜか昨日のBBQセットが出てきて連続で焼肉パーティーになった。
「おおおー!いいねこれ!シンプルだが美味いよ。」
「ふふ、でしょう?」
ドヤ顔するスティング。
(いやいやスティングさんどんだけ焼肉好きなの・・・w)
焼肉に舌鼓を打ちながらケビンがこの先の事について話してくれた。
「鉱山のダンジョンに第二と第三騎士団を向かわせる事にしたよ。」
「おおー、いいですねぇ。」
「だろ?鉱山のボスがレベル40だから実質レベル50まで上げられるんだよね?それ以上はダメなの?」
「ボスとのレベルが10以上開くと獲得経験値が急激に下がるみたいなんです。」
「なので普通にレベル50の適正狩場に行ったほうが稼げるでしょうね。」
「高レベル者が適正外の低レベルダンジョンや狩場を荒らさないような仕組みなのかもですね。」
「ほー、それは残念。しかし20台から40代の騎士団員たちが全員レベル50になる事を思えばそれも消し飛んでしまうねぇ。」
「人数が多いですから時間はかかりますが可能かと。」
「そうかそうか、いやぁ実にいい!これで魔物の暴走にも対処できる国にできそうだよ。肉もより美味く感じるね。」
ケビンは上機嫌でスティングと焼肉を楽しんでいた。
「ただ、1つ懸念があります。」
「む?」
「ん?」
健吾が話に割って入る。
「高耐久高HPの大ムカデ狩りは多分火魔法使いしか倒せないと思います。」
「・・・それは確かにそうですね。」
「この国に火属性魔法使いはあと何人いますか?居たとしても多分ですがレベル40で覚える業火が無いと倒しきれないかもしれません。」
「!!!」
「な、なるほど。」
「今回はちょうどレベル40台のブライスさんが居てくれましたが、彼もムカデ狩りを続ければレベル50になって卒業扱いになってしまいます。」
「その後のブライスさんの代役の火魔法使い探しが、パワーレベリングを続ける上で最重要になると思います。」
「た、確かにそうだね・・・。宮廷魔導士団に火魔法使いは?」
「3人です。60台一人、40台のブライス、30台が一人います。」
「な、何と・・・。じゃあもしブライス君が狩場卒業したら30台の子一人になるのかい。」
「これじゃとても何千人規模になる騎士団員たちを全員50にするのは無理だね・・・。」
先ほどの高笑いから一転、ケビンはしょぼんと落ち込んでしまう。
「そこで!殿下の魔道具コレクションにあるものが無いか探してほしいのです!」
「え、私物のコレクションじゃなくて国宝なんだけどね・・・まぁいいか。あるものとは何だい?」
「それは、「使い道がよく分かっていない」か、「呪われた系」の指輪や腕輪などの魔道具です。」
「できれば高レベル帯のダンジョンの宝箱かボスドロップのものでお願いします。」
「んん-?まどろっこしいね。どんな効果だといいんだい?」
「そうですね、ズバリ言うと、「経験値が入らなくなるアイテム」です。呪い系のアクセサリーに多いんですよ。」
「それか、自分だけ経験値の獲得が極端に少なくなる代わりに、その経験値をパーティー全員に分配するアイテムですかね。これも呪いのアクセサリーに多いんです。」
「ほほー、よく知ってるねぇ。」
「僕のいた世界にも似たような効果のアイテムがありましたので。」
(ゲームだけどね・・・。)
健吾からの提案を受け、真剣に悩むケビン。
「これがあればかなり長い間レベル40台で狩り続ける事が出来ると思うんです。」
「そうだねぇ。うーん、そう言えば呪い系のアイテムに効果の分からないものが数点あったかな。」
「お、おおー!」
「ちょっと持ってくるよ!」
「え!?で、殿下!こ、国宝ですよ!」
スティングが慌てて止めようとするが透明になるマントを着たケビンはすぅっと消えていく。
「今使わずにいつ使うんだい?」
「で、殿下あああ!」
アニメであった巨人の兵を使う敵国の姫様のような言葉を残し、ケビンは出て行ってしまった。
残されたスティングの不安げな顔をよそに、リリィたちは我関せずでBBQを楽しんでいた。
「あ、それ焼けてますわよ。」
レベルの概念
ダンジョンのボスのレベル(40) = ダンジョン自体のレベル(40)になる
ボスのレベルが40の時
ボスにダメージを与えた人がレベル49までの場合
適正として100%の経験値を得られる
ボスよりレベルが10以上高い人がダメージを与えた場合
適正外として取得経験値が大幅に下がる レアドロップ率も下がる




