81.第一騎士団
・・人物紹介・・
楠本健吾 Lv39 火魔法使い 元社畜廃人ゲーマーおじさん
リリィ・ノーブレット Lv43 聖魔法使い 筆頭聖女 勇者PTの聖女の妹
ブライス Lv40+ 宮廷魔導士 火属性魔法使い
アルバート Lv50+ 第二騎士団員 盾防御スキルが優秀
アラン Lv50+ 第二騎士団員 盾防御スキルが優秀
スコット・スタインズ Lv ?? 第二・第三騎士団副団長 ケリーの側近 リックの弟
キョウコ Lv ?? 宮廷魔導士団序列3位 研究派 引きこもり
スティング Lv90 風魔法使い 筆頭宮廷魔導士 王太子派
ケビン・エーリック Lv ?? 第一王子 王太子 第一騎士団長 腹黒
ケリー・エーリック Lv ?? 第二王子 第二・第三騎士団長兼務 脳筋
リック・スタインズ Lv50+ 第一騎士団副団長 ケビンの側近 スコットの兄
国立墓地に到着し、責任者のリック副団長に挨拶に行こうとする健吾を数名の騎士団員が呼び止めた。
「ほう、お前が異世界人のケンゴとやらか。」
「なんだ、普通の人間だな。」
「異世界人とはいえ平民だろう、何しに来た?」
(うほお!こんな若者が開幕からすっごい無礼で威圧的ぃ!)
「はい、ケンゴと申します。ケビン王太子殿下の命で参りました。」
「持続型の回復魔法が使えますので、もし道中怪我をされた時の為にと言わry」
「ほほう、殊勝な心掛けだな。」
「たかがレベル20のダンジョンでか?」
「我々が怪我などする訳が無かろう。」
見た目15歳くらい、中学か高校生くらいのガキんちょが言葉を遮り、当然のように見下してくる。
それからも続く見下し発言の連続。
(おほおおおwボロカスwww俺これでもこの国の賓客なんだけどなぁw)
(いやぁ~これはすごいwどう育てたらこうなるんだって子の典型だなぁ。)
(生やしたくないのに草しか生えんwww)
何を言われても社畜仕込みのニコニコフェイスで乗り切っていた所にリックが助け舟を出してくれた。
「お前たち何をやっている?持ち場に戻れ。」
「「「は、はっ!」」」
慌てて周辺の警備に戻っていく。
「すまないなケンゴ殿、よく来てくれた。」
「いえいえ、騎士さん達の安全の為に火の回復魔法をダンジョン入口でかけようと思いまして。」
「おお、それは助かる。あいつら口だけは一人前だからな、困ったものだ。」
「えっと、さっきの騎士さん達のレベルは・・・?」
「当然20台だ。実力的にも第二騎士団にかなり劣るよ。全く・・・。」
「な、なるほど・・・。」
伯爵以上の高位貴族で構成された第一騎士団は貴族同士の見栄の張り合いが多く、さらに実力に伴わない役職に就いている者も多い。
有能ならすでに王族の側近になっているだろうし、貴族の嫡男は家を継ぐので騎士団の在籍期間は短い。
よって第一騎士団の大半は次男から下の子達で構成されており、その為か士気も低い。
(社長の息子たちが自分の会社に入ってコネで役職もらって偉そうにしている・・・と。)
(ブラックだったウチの会社と同じか・・・どこの世界も変わらないなぁ。)
現世の超絶ブラックな会社を思い出しながら入口に着き、リックの了承を得て回復魔法を掛け始める。
「うわあああ!」
「あああ熱いっ!こっ殺す気か!!」
「きっ、貴様無礼だz熱っちゃあああ!!」
根性のない騎士団員たちは阿鼻叫喚。
逆にしっかりとしてそうな騎士たちは熱さにも黙って耐えている。
(同じ貴族に生まれたのに、育ちの良さがよく分かりますねぇ。)
(あああクソガキども燃やすの楽しいいいいwもうちょっと熱めにすれば良かったwww)
全然熱くないですよーと言いながら満面の笑みで火の回復魔法をかけまくる。
「よし!5班移動開始!」
リックの掛け声で全身燃えたパーティーが慌ててダンジョンに入って行く。
第一騎士団だけでは第二のような大掛かりなローテーションは出来ないので、休憩を挟みながら24時間体制でやるらしい。
「心身ともに鍛え直すのにちょうどいいな!」
とリックも貴族に生まれただけで勘違いしている上位貴族の団員をビシバシにしごけて満足そうだった。
ローテーションしている一通りの騎士団員に回復魔法を掛け、状況を見守ってから城に帰る事に。
「高レベルの護衛さんがいるので大丈夫とは思いますが、火は3時間くらいで消えると思います。」
「そうか、・・・ん?さ、3時間も持つのか!?色々規格外だな君は・・・。」
「ではよろしくお願いします。」
「ああ、君も気を付けてな。」
ケビンの為にとやってみた好感度アップ作戦はボンボンたちには効果がほぼ無く、逆に健吾の印象が悪くなる方に傾いてしまっていた。
野営施設にいる他の騎士団員の第三者視点からだと、嫌がる騎士たちに火魔法をかけて燃やしまくる狂人にしか見えないので、好感度が上がるはずもない。
「いやぁいい仕事をしたなぁ。」
帰りの馬車でナイス貢献と自画自賛していたが、そう思っているのは健吾一人だけであった。
ゴールドランドにある8つのダンジョン
低級ダンジョン
南の森ダンジョン Lv20 ゴブリン・狼系 王都から南へ1時間
国立墓地ダンジョン Lv20 アンデッド系 王都から南東へ30分
川沿いのダンジョン Lv20 スライム・動物系 王都から南西へ2時間
中級ダンジョン
深森のダンジョン Lv40 亜人・動物系 王都から東へ1日
鉱山のダンジョン Lv40 昆虫・爬虫類系 王都から西へ1日 ← Next target !
草原のダンジョン Lv50 亜人・動物系 王都から西へ2日
上級ダンジョン
湖畔のダンジョン Lv60 水棲亜人系 王都から北へ2日
廃城のダンジョン Lv70 アンデッド系 王都から北へ3日
騎士団のレベルと人数
第一騎士団 所属人数 約620人 (肩書だけの役職20人)
レベル20台300人 30台100人 40台70人 50台20人 60以上10人
第二騎士団 所属人数 約1000人
レベル20台200人 30台500人 40台200人 50台70人 60以上30人
第三騎士団 所属人数 約2000人
レベル20台500人 30台1200人 40台200人 50台80人 60以上20人




