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暴炎の回復術士 ~火属性ヒーラーが敵も味方も焼きまくる~  作者:
第二章 POWER LEVELING

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63/123

63.拠点構築

https://x.com/talkback2278/status/2010649942818525538


友人が作ってくれたあらすじ紹介の動画です。

Xに載せてますので是非どうぞ

早朝、城から何台もの馬車とその周りを護衛する騎士団が出てきた。

王族がどこかへ行くのかと思われるほどの長い列に騎士の数。


国立墓地の真ん中にできたダンジョンなのだが、真ん中は広場のようになっているのでそこに拠点を作る事になった。


その為の野営施設作りと運営に城の職人、料理人、メイドさんなどが多数起用され、こんな大行列になってしまった。


「だ、大規模ですねぇ・・。」

「まぁ実際野営するのは200人前後だろうが、最初に色々作らないといけないのでね。」

「全く、思いついたら即行動が過ぎる・・殿下にも困ったもんだよ、ふぁああ・・。」


馬車の中の健吾の隣に座り、あくびをしながら喋るのは第一騎士団副団長のリック。

第一騎士団長を務めるケビンと同い年で、最も信頼されている側近だ。


夜中寝ていたところをケビンの使いに叩き起こされ、それから起きているらしい。

第二騎士団の副団長が指揮を執ると聞いていたが、実際は第一騎士団副団長。


そんな腹心を派遣してくるのだからケビンの熱の入りようが分かる。


「騎士団を挙げての行動が色々と出来なかったからねぇ・・・。本当に政治と言うのは面倒なものだ。」


「そんな停滞気味な所に異世界から君が召喚されてきて、国にとって利のある行動をされれば堅物どもの考えも変わる・・・。君には感謝している。」


(な、何か前にも言われたような言葉・・・。)


「い、いえいえ、僕も死にかけのところを召喚して救ってくれた恩がありますから。」

「まずはこの企画・・・作戦を軌道に乗せられるように頑張ります。」


「はは、ありがたい。現地に着いたら設営の指揮は取るのでダンジョンの方はお任せする。」

「はい、了解しました。」


馬車の中でダンジョン前に到着してからの打ち合わせを済ませ、後は軽く雑談をした。

程なく国立墓地に到着し、設営が始まる。


野営施設と聞いていたので大きめのテントを想像していたのだが、城お抱えの建築職人のような人たちが持ってきた材料を使って町にある宿屋のような建物を築き始めた。


「えっ!すごっ・・・!め、めっちゃ速い・・・。」


あらかじめ計画してたかのように大きな建物と周りに小さな建物、と言う感じでものすごい勢いで築かれていく。


「凄いだろう?建築のスキル持ちの職人だよ。ドワーフも何人かいる。」

「ど、ドワーフ!?・・・あ!あの小柄な老人ぽい人ですか!」

「す、すげえええ。」


ファンタジー世界に必ず出てくる鍛冶に特化した種族ドワーフ。

この世界エルシオンでも生存を確認できて感激する。


「んん?す、凄いのは凄いのですが、あの壁の素材はどこから出してるんです?」

「ああ、魔法の鞄だ。魔道具だね。」

「おおおお!超絶チートアイテムじゃないですか!・・やった!この世界にもあるんだ!」


そう、数ある異世界小説や漫画の中で、当たり前のように所持しているスキルに、


「多言語翻訳」

「インベントリ」


が初期セットとしてよく主人公が持っているのだが、正直この二つがチートスキルすぎるのだ。


戦闘などを考えなければ異世界でも十分すぎるほど生きていけるスキルである。


翻訳はどんな言語も翻訳できるのでギルドの受付や交渉役に最適だろう。


そしてインベントリは「無限収納」などとも言われ、物の大きさ重さ関係なく別次元に入れる事ができ、中では時間も止まると言うぶっ壊れっぷり。


唯一の制限は「生き物は入れられない」だが、メリットの方が大きすぎて制限になっていない。


魔法の鞄は収納できる容量はインベントリに劣るが、間違いなくSSS級の超有能アイテムである。


「魔法の鞄・・・魔道具・・・って事は作れるんですか?次元魔法?空間魔法みたいなのがあるんです?」


健吾のワクワクは止まらない、今後是が非でも欲しいアイテムだからだ。


「ん?空間・・・?そういう魔法は無いな。魔法鞄は作れない。ダンジョンからのドロップだよ。」


「お、おおお!ダンジョンの宝箱とか・・・ボスドロップとかですか?」

「そうだな、確か彼が持っている鞄はレベル60のダンジョンのボスからだったかな?」


「まぁ言わずもがなの激レアアイテムだよ。」

「ふおおおおお!」


「いいですねええ!作れないのは残念ですがダンジョンでのドロップですか・・・ふふふふ!」

「い、いやいや確率、・・とんでもなく低いらしいよ。」


異常なやる気を諫めるリックだが健吾は既にガンギマリしていた。


「魔力増幅リングやネックレス、それに魔法の鞄もダンジョンに行けば出る・・・。その事実だけで嬉しいのです!」


「例え確率が低くても、(ゲーム内で)欲しいアイテムがあれば何千回と周回して手に入れてきましたので。」


「ほおお!元の世界の事はよく分からないがとにかくすごい自信だ。君が成長したら是非私もお供しよう。」


「ええ、是非!」


リックとの謎の友情が芽生えつつ、野営施設の建造ラッシュが急ピッチで行われていった。

・・人物紹介・・


楠本健吾        レベル24  火魔法使い 元社畜廃人ゲーマーおじさん

リリィ・ノーブレット  レベル31  聖魔法使い 筆頭聖女 勇者PTの聖女の妹

婦長さん        レベル23  聖魔法使い 療養塔の婦長

新人さん        レベル21  聖魔法使い 聖女見習い 療養塔で修行中

騎士さんx4人     レベル20台後半 第二騎士団員 最初のレベリング参加者


スティング       レベル90  風魔法使い 筆頭宮廷魔導士 王太子派

ケビン・エーリック   レベル??? 第一王子 王太子 第一騎士団長

リック         レベル60台 第一騎士団副団長 ケビンの側近

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