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暴炎の回復術士 ~火属性ヒーラーが敵も味方も焼きまくる~  作者:
第二章 POWER LEVELING

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88/142

88.近接戦闘

・・人物紹介・・


・適正レベルパーティー

楠本健吾        Lv41  火魔法使い 元社畜廃人ゲーマーおじさん

騎士12人       Lv20台 第二騎士団員


・護衛パーティー

スティング       Lv90  風魔法使い 筆頭宮廷魔導士 王太子派

リリィ・ノーブレット  Lv50  聖魔法使い 筆頭聖女 勇者PTの聖女の妹

テーズ         Lv70台 風魔法使い スティングの師匠 ジジイ

コッヂ         Lv70台 土魔法使い スティングの師匠 ジジイ

リック・スタインズ   Lv60台 第一騎士団副団長 ケビンの側近 スコットの兄

スコット・スタインズ  Lv60台 第二・第三騎士団副団長 ケリーの側近 リックの弟

アルバート       Lv50台 第二騎士団員 盾防御スキルが優秀

アラン         Lv50台 第二騎士団員 盾防御スキルが優秀

「ああ、ムカデ道か。確かに火か闇じゃないと倒せんわ。」

「相変わらずアホみたいに湧いとるのう。」


テーズとコッヂは穴の底の大ムカデを見て嫌そうな顔をする。


「いつも飛んで進んでたからすっかり忘れとったわ。」

「確かに。こんな硬いの誰も倒さんじゃろ。」

「これをレベル上げに使おうとは。異世界人は頭おかしいのう。(誉め言葉)」


ポイントに着いてからも喋るのはほとんど老人二人。

もはや完全にパーティーの仕切り役になっていた。


「用意はできたか?ほれ撃ってみろ。」

「撃つのは業火ヘルファイアか?ちと火力が足りんのではないか?」

「「さぁさぁ早く!」」


「は、はいっ!」


ガンガン責め立てられ、慌てて穴の底が見える位置に移動しようとする健吾。


「むっ?、ちょっと待て!」

「ぐぇっ!」


歩いて行こうとする健吾の襟首を掴み止めるテーズ。


「珍しいのぅ、5階の中ボスが登ってきておるわ。」

「ああ、あの徘徊してるヤツか。」

「名前は何て言ったかのう・・・思い出せん。」

「やはりボケたか?ほれもう入口の方から来るぞ。」


魔力探知で中ボスが近くまで来てる事を察知したテーズ。

どうやら迂回ルートからこちらのショートカットルートに回って来たようだ。


「ここは私が。」

「いやワシらがやろう。」

「運動するには丁度いいわ。」


スティングを制止し、飛行魔法で来た道の方へ降り立つ二人。

しばらくすると大きな剣とラウンドシールドを持った二足歩行の大型のトカゲであるリザードマンが現れた。


リザードマンはこちらに気付くと怪獣のような雄たけびを上げ突進してくる。


「ま、魔法は使わないんで・・あっ!危ない!!」


いつもは探知したら壁向こうの魔物に魔法を撃ちこんでいた二人が、なぜか何もせず接近を許している。


リザードマンが剣を振り上げた瞬間、テーズも突進し体当たりをした。

ドオオオン!と音がし、あれだけ突進していたリザードマンがピタリと止まる。


「ほっほ!いい当たりじゃのう。じゃがワキが甘い。」


そう言ってスルッとリザードマンのバックを取ると、綺麗な弧を描いて後ろへ投げ飛ばした。


「ばっ!バックドロップ!?」


まさかのプロレス技に叫ぶ健吾。

ドゴッ!と後頭部を痛打し悶絶するリザードマン。

投げられて剣と盾を落としてしまったが、ふら付きながらも喉元を嚙み切ろうと今度はコッヂに襲い掛かる。


それを簡単に受け止めるコッヂ。


「噛みつきか。まぁ悪い手段じゃないんじゃが、ワキが甘い。」


テーズの時とは違い半回転しながら背後に回るが、大きな尻尾が邪魔をする。


「邪魔じゃのう。」


そう言って手に魔力を込める。

土魔法で光る手を尻尾の根元に振り下ろしぶった斬った。

いわゆる手刀である。


「これで密着できるのぅ。」


完全にバックを取ったコッヂは、絶叫するリザードマンの腰を掴み、高速で真後ろに投げ飛ばす。

ゴオンッ!っとまた後頭部が当たる鈍い音がする。


「じゃ!ジャーマンスープレックス!!?」


「はっは!見よこの美しいブリッジ!あと20年は現役じゃろ!」

「ぬかせジジイ。おっと、どこへ行くんじゃ?」


ブリッジを解かれてヨロヨロと逃げ出そうとするリザードマンを、片膝を付いて座っていたテーズが触れもせずに投げ飛ばした。


ポーンと吹っ飛ぶリザードマン。


「あ、あれは・・・空気投げっ!?・・は、ハメや!!」


某格闘ゲームの待ちキャラのバグ投げを見て興奮する健吾。


落ちてきたリザードマンに一瞬でコッヂが脇固めを決め、肩を外す。

投げのオンパレードを喰らったリザードマンはもう虫の息だった。


「ワシらが倒しても経験にならん。おい異世界人、早くトドメを刺せ。」

「は、はい!」


業火がリザードマンを包むと延焼ダメージもさほど入らずすぐに倒してしまった。


「どうじゃ?」

「んんー・・・。騎士さん達はレベル上がってないみたいですね。」

「やはり経験値は最後に倒した者ではなく、与えたダメージ量なのかのう。」

「レベルの離れたわしらに入ってもなぁ。」


この世界の経験値は「ラストアタック」、つまり最後に攻撃して倒した人が全経験値を貰うシステムではなかったようだ。


なので高レベル者が魔物のHPをギリギリまで減らして適正か低レベル者にトドメを譲ってあげて倒しても、与えたダメージ量で経験値が分配されるので意味が無い事になる。


「まぁこの後ムカデを倒すのだから経験はいいじゃろ。問題は中ボスのドロップよ。」

「なんじゃ魔石と牙か、しょぼいのう。」

「こいつたまに能力アップ系の指輪を落とすぞ。」

「魔法系も落とすから暇な時に狩ってみろ。1時間で湧く。」


こちらのターンなど全く無いくらい二人で延々としゃべりまくるジジイ二人。


「いやいやいや!狩れませんよ!接近されたら防ぐ魔法も無いですし。」

「だったら体を鍛えて筋肉を作れ。」

「近接も強い魔法使いがおったら最強じゃろ?」

「帰ったら組み手を投げ技を教えてやる。」


1言い返すと二人で20返ってくるのでもうどうにもならない、完全な独壇場である。


「よし。話は決まった、中ボスも倒した。なら早く撃て。」

「うむ。ワシらには時間が無い。だから早く撃て。」

「「さぁさぁさぁ!!」」


「ヒイイイ・・・。」


最初から最後まで二人に圧倒されながら、健吾は業火の詠唱を始めた。

ゴールドランドにある8つのダンジョン


低級ダンジョン

南の森ダンジョン  Lv20 ゴブリン・狼系    王都から南へ1時間

国立墓地ダンジョン Lv20 アンデッド系     王都から南東へ30分

川沿いのダンジョン Lv20 スライム・動物系   王都から南西へ2時間


中級ダンジョン

深森のダンジョン  Lv40 亜人・動物系     王都から東へ1日

鉱山のダンジョン  Lv40 昆虫・爬虫類系    王都から西へ1日

草原のダンジョン  Lv50 亜人・動物系     王都から西へ2日


上級ダンジョン

湖畔のダンジョン  Lv60 水棲亜人系      王都から北へ2日

廃城のダンジョン  Lv70 アンデッド系     王都から北へ3日



騎士団のレベルと人数


第一騎士団 所属人数 約620人 (肩書だけの役職20人)

レベル20台300人 30台100人 40台70人 50台20人 60以上10人


第二騎士団 所属人数 約1000人 

レベル20台200人 30台500人 40台200人 50台70人 60以上30人


第三騎士団 所属人数 約2000人

レベル20台500人 30台1200人 40台200人 50台80人 60以上20人

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