リトライ;リバース;リサイクル
まだ寒さの残る4月の深夜、「俺」は大量殺人現場で目を覚ました。状況証拠は「俺」自身が犯人だと物語っていたが、「俺」はこの場で目を覚ます以前の記憶を失っており、確証は持てない。そこに新たに姿を現したのは、死神を連想させる大鎌を携えた少女だった。少女は「俺」に向かい、「やっと見つけた――殺人鬼!」と言い放つ。結果、「俺」は「業務妨害の殺人鬼」として拘束され、地下牢に幽閉されてしまうのだった。
「これは平々凡々な、どこにでもある恋の話だ。
とある少年が、とある少女に恋をした。そんな話。
きっと、ずっと忘れられないものになる。」
【※一部文字化けがありますが、お使いの端末は正常です】
「これは平々凡々な、どこにでもある恋の話だ。
とある少年が、とある少女に恋をした。そんな話。
きっと、ずっと忘れられないものになる。」
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プロローグ
プロローグ
2024/11/01 19:00
第1話 記憶喪失の殺人鬼
(1)――「安心してください、すぐに殺したりはしません」
2024/11/01 19:00
(2)――「冗談はその悪趣味な茶髪だけにしてください」
2024/11/01 19:00
(3)――「それはくび……いえ、チョーカーです」
2024/11/01 19:00
(4)――このままじゃ、俺が死んでしまう。
2024/11/01 19:00
(5)――悪口の類じゃないのか、それ。
2024/11/01 19:00
(6)――「貴方に死なれたら困るんです。会社の為にも。なにより、私の復讐の為にも」
2024/11/01 19:00
第2話 能力検査
(1)――ここには俺と死体達しかいない。
2024/11/02 19:00
(2)――この女子中学生はその手の人類なのだろうか。
2024/11/03 19:00
(3)――白衣のポケットから黒光りするなにかを取り出した。
2024/11/04 19:00
(4)――避けなきゃ俺が殺されるのだ。
2024/11/05 19:00
(5)――今、俺が死ぬわけにはいかない。
2024/11/06 19:00
(6)――おかしいな、俺は今、気絶しているはずなのに。
2024/11/07 19:00
(7)――「いただきます」
2024/11/08 19:00
(8)――「好きな天気はなんですか?」
2024/11/09 19:00
(9)――「害悪全てを噛み殺してでも対象を守りきる」
2024/11/10 19:00
(10)――「貴方はいつ、どこで、この男に撃たれたっていうんですか」
2024/11/11 19:00
(11)――俺は、一体誰を待っているというんだ?
2024/11/12 19:00
(12)――どうしてか俺は、人を殺したという事実を強調しておきたかった。
2024/11/13 19:00
(13)――「……貴方の所為です」
2024/11/14 19:00
(14)――「そもそも貴方、殺したら死ぬんですか?」
2024/11/15 19:00
(15)――「貴方を殺して、一体誰に、どんなメリットがあるんでしょう?」
2024/11/16 19:00
(16)――「明日、午後一時にお会いしましょう」
2024/11/17 19:00
第3話 約束
(1)――俺はいつも、こいつとなにをしていたんだっけ?
2024/11/18 19:00
(2)――いやに上機嫌な様子で女子中学生は牢に這入ってきた。
2024/11/19 19:00
(3)――俺はあの少女の命を奪うではなく、護りたいと思った。
2024/11/20 19:00
(4)――一方で少女は、デートであれば花丸をあげたくなる仕上がりだった。
2024/11/21 19:00
(5)――「やっぱり、リードがあったほうが良いですか?」
2024/11/22 19:00
(6)――「私が聞いたのは、男の笑い声でした」
2024/11/23 19:00
(7)――「貴方が記憶を取り戻したら、正直に全部話すって、約束してください」
2024/11/24 19:00
(8)――下手を打って殺されるのは俺のほうだ。
2024/11/25 19:00
(9)――「貴方がそれを着るだけで救われる命があるんです」
2024/11/26 19:00
(10)――いやに可愛らしいあだ名をつけられてしまった。
2024/11/27 19:00
(11)――「紆余曲折あって、今は女装の似合う男の人までなら妥協してくれているそうです」
2024/11/28 19:00
(12)――自分で言うのも悲しくなるが、セーラー服似合ってるな、おい。
2024/11/29 19:00
(13)――まるで、意図して「俺」を隠しているようだ。
2024/11/30 19:00
(14)――夢に出てくる声の言っていることと推測が、次々に合致していく。
2024/12/01 19:00
(15)――このまま少女の隣に居たら、俺は少女を殺してしまうかもしれない。
2024/12/02 19:00
第4話 存在価値
(1)――「貴方は、優しいひとだと思います」
2024/12/03 19:00
(2)――「殺人鬼と慣れ合うつもりはないんです」
2024/12/04 19:00
(3)――少女を死なせないことこそが俺の至上命令なのだ
2024/12/05 19:00
(4)――「出血が酷いです。せめて止血させてください」
2024/12/06 19:00
(5)――「私が殺すまで、死んじゃ駄目なんだから……!」
2024/12/07 19:00
(6)――このときの俺には、少女が本物の死神であるように見えた。
2024/12/08 19:00
(7)――俺の知らないことを、俺は知っている。
2024/12/09 19:00
(8)――このままでは、少女が殺されてしまう。
2024/12/10 19:00
(9)――この死は、俺にとって満足のいく死にかただったのだ。
2024/12/11 19:00
(10)――おれを初めて殺したのは、母親だった。
2024/12/12 19:00
(11)――おれはこの日、生まれて初めて恋に落ちた。
2024/12/13 19:00
(12)――おれは恋に生きると決めた。
2024/12/14 19:00
(13)――あの子には、極上の殺意でもっておれを殺してもらうんだ。
2024/12/15 19:00
(14)――おれは、いつも通りに引き金を引いた。
2024/12/16 19:00
(15)――「――貴方は、誰……?」
2024/12/17 19:00
(16)――「父さんと母さんを殺したって言う根拠はあるの?」
2024/12/18 19:00
(17)――「お前を殺したら、どうなるの?」
2024/12/19 19:00
(18)――「望み通り殺してあげる。お前が死ぬまで、殺してやる」
2024/12/20 19:00
(19)――「……ゆーびきった」
2024/12/21 19:00
最終話 再試行;再生;再利用
(1)――俺に、話しかける声があったのだ。
2024/12/22 19:00
(2)――その背後には、はっきりと怒り狂う般若の面が見えた。
2024/12/23 19:00
(3)――清風ちゃんの命はこの身に変えても護るつもりだ。
2024/12/24 19:00
(4)――「貴方は死なせません。なにがあっても、絶対に」
2024/12/25 19:00
(5)――「大丈夫。ほら」
2024/12/26 19:00
(6)【完】――「コンビニ弁当を開けるのに包丁は使いませんよ?」
2024/12/27 19:00