「連載版」余命半年の幼馴染と添い遂げたい? 承知いたしました
最新エピソード掲載日:2026/05/26
伯爵令嬢ヴェルティナには、2歳年上の婚約者ジェフリー侯爵令息がいた。
婚約2年目、ジェフリーの幼馴染クラウディア男爵令嬢が「不治の病、余命半年」と宣告される。ジェフリーはクラウディアの看病に明け暮れ、ヴェルティナとの予定を九度反故にした。
9度目の夜会の壁際で、彼は囁いた。
「すまない、ヴェルティナ。クラウディアと添い遂げてやりたい。婚約を解消してくれないか」
ヴェルティナは静かに笑った。
――承知いたしました。
ところが、それから一月もしないうちに、クラウディアの病は奇跡的に快復してしまう。
ヴェルティナの父と兄は、最初からこの病を疑っていた。兄の友人にして王立医師団主席・セバスチャン公爵令息が集めた証拠が、すでに整っていたのだから。
「詐病ではないのかしら? お抱えのお医者様にも、もう一度診ていただきましょうね」
完璧な敬語のまま放たれた問いかけが、2人の運命を決めた。
※本作は同タイトルの短編の連載版です。
婚約2年目、ジェフリーの幼馴染クラウディア男爵令嬢が「不治の病、余命半年」と宣告される。ジェフリーはクラウディアの看病に明け暮れ、ヴェルティナとの予定を九度反故にした。
9度目の夜会の壁際で、彼は囁いた。
「すまない、ヴェルティナ。クラウディアと添い遂げてやりたい。婚約を解消してくれないか」
ヴェルティナは静かに笑った。
――承知いたしました。
ところが、それから一月もしないうちに、クラウディアの病は奇跡的に快復してしまう。
ヴェルティナの父と兄は、最初からこの病を疑っていた。兄の友人にして王立医師団主席・セバスチャン公爵令息が集めた証拠が、すでに整っていたのだから。
「詐病ではないのかしら? お抱えのお医者様にも、もう一度診ていただきましょうね」
完璧な敬語のまま放たれた問いかけが、2人の運命を決めた。
※本作は同タイトルの短編の連載版です。
第1章 9度目の夜会、その言葉は刃になる
第1話 終わった朝、王宮の封蝋が届く
2026/05/01 19:03
第2章 終わったはずの朝に、手帳は開かれる
第2話 私の手帳を、王宮が求めるのですか
2026/05/01 21:10
第3話 明朝までに、九度の夜を差し出せと
2026/05/01 22:10
第4話 ル・グレイスの次男が持ってきた紙
2026/05/02 20:10
第5話 封蝋の下にある名を
2026/05/03 20:10
第6話 距離を測る人が、紅茶を替えた
2026/05/04 20:10
第7話 この記録は、証拠にならないのですか
2026/05/05 20:10
第8話 封蝋の下に、侯爵の名があった
2026/05/06 20:10
第3章 病人を疑った令嬢、という噂が走る
第9話 誰が、冷たい令嬢と呼ばせたのか
2026/05/07 20:10
第10話 侯爵夫人の言い回しは、昨日と同じでした
2026/05/08 20:10
第11話 祈祷紐の結び目は、新しすぎた
2026/05/09 20:10
第12話 3日後の茶会まで、笑っていてください
2026/05/10 20:10
第13話 言い返したい言葉は、同席札の前で止まる
2026/05/11 20:10
第14話 朝刊は誰のために泣くのか
2026/05/12 20:10
第15話 日没までに、面会記録を整えなければ
2026/05/13 20:10
第16話 カトリーヌの扇は、王宮の名を隠していた
2026/05/14 20:10
第4章 診断書は、誰のために書かれたか
第17話 紙は燃えても、薬は忘れるのか
2026/05/15 20:10
第18話 同じ筆跡の診断書が、もう一通
2026/05/16 20:10
第19話 封蝋が乾く前に、薬剤師長は黙る
2026/05/17 20:10
第20話 恋の見舞金と、商会の借用書
2026/05/18 20:10
第21話 その患者の名を、彼はまだ言わない
2026/05/19 20:10
第22話 七件目だけ、なぜ空欄なのですか
2026/05/20 20:10
第23話 処方箋42通のうち、1本だけが消えた
2026/05/21 20:10
第24話 明日の昼までに、家門名を選べと
2026/05/22 20:10
第25話 十年前の病名が、なぜここにあるのですか
2026/05/23 20:10
第5章 銀のステッキが隠した傷
第26話 婚約者としてではなく、と彼は言った
2026/05/24 20:10
第27話 銀のステッキは、何を支えているのですか
2026/05/25 20:10
第28話 診察灯の冷たさと、替えられた紅茶
2026/05/26 20:10