俺の隣の、未知なる彼女
最終エピソード掲載日:2026/06/13
始業式の帰り道、高校二年生の朝霧陸は、植え込みの影に落ちていた淡いピンクの光を見つける。
それは街灯でも、ホログラムでも、ただの幻でもなかった。
光はかすれた声で「ましろ」と名乗り、陸が名前を呼ぶと、確かに反応した。
端末の中にいる相棒の律は、その存在を既知の現象では説明できないと告げる。
それでも陸は、名前のあるものを放っておけず、光を連れて帰ることにする。
翌日から、陸は旧校舎、図書準備室、時計塔、倉庫棟の視聴覚室を巡りながら、ましろという存在の手がかりを集めていく。
やがて、図書委員の三枝栞も加わり、四人は去年の秋に起きた出来事へと近づいていく。
白凪ましろとは誰だったのか。
なぜ彼女の名前は消えかけているのか。
そして、去年の陸たちは何を失敗したのか。
これは、名前を失いかけた少女を、もう一度“名前のある日常”へ戻すための物語。
それは街灯でも、ホログラムでも、ただの幻でもなかった。
光はかすれた声で「ましろ」と名乗り、陸が名前を呼ぶと、確かに反応した。
端末の中にいる相棒の律は、その存在を既知の現象では説明できないと告げる。
それでも陸は、名前のあるものを放っておけず、光を連れて帰ることにする。
翌日から、陸は旧校舎、図書準備室、時計塔、倉庫棟の視聴覚室を巡りながら、ましろという存在の手がかりを集めていく。
やがて、図書委員の三枝栞も加わり、四人は去年の秋に起きた出来事へと近づいていく。
白凪ましろとは誰だったのか。
なぜ彼女の名前は消えかけているのか。
そして、去年の陸たちは何を失敗したのか。
これは、名前を失いかけた少女を、もう一度“名前のある日常”へ戻すための物語。
未知との遭遇
2026/06/13 15:48
春の帰り道に、名前のある光を拾った
2026/06/13 15:49
旧校舎の鍵は、開いていた
2026/06/13 15:51
放課後の裏庭で、白い標識は土を指していた
2026/06/13 15:52
第二準備室のノートは、こちらを知っていた
2026/06/13 15:52
夜のノートには、まだ起きていないことが書いてあった
2026/06/13 15:59
図書準備室の名簿には、ひとつだけ白い行があった
2026/06/13 16:00
図書委員の彼女は、白い行の名前を知っていた
2026/06/13 16:01
(改)
時計塔の下で、去年の自分が待っていた
2026/06/13 16:02
倉庫棟の影で、白凪ましろは自分の声を聞いた
2026/06/13 16:02
図書室の貸出台帳に、四人目の席が残っていた
2026/06/13 16:03
倉庫棟の視聴覚室で、四人目の席が埋まった
2026/06/13 16:03
白い封筒の中には、四人で分けるための忘却が入っていた
2026/06/13 16:06
手放すものを考える夜に、ましろは白凪を選ばなかったと言った
2026/06/13 16:06
四枚のカードは、失うものの形だけ先に見せた
2026/06/13 16:07
五時二十分の前に、四人は最初の結び目を手放した
2026/06/13 16:07
(改)
白凪ましろが残ったあと、去年の欠落だけが静かに戻ってきた
2026/06/13 16:08
保健室の奥の戸棚には、四人で分けたはずの欠落が残っていた
2026/06/13 16:08
栞に返ったのは、怖さより先に伸びた手だった
2026/06/13 16:09
選ばなかった名前は、白凪ましろが捨てたものではなかった
2026/06/13 16:09
律が最初に陸を見た時、そこに役割はなかった
2026/06/13 16:10
白凪ましろが消えた日の紙は、誰かを責めるための記録ではなかった
2026/06/13 16:10
時計塔の下で、去年届かなかった名前を四人で届けた
2026/06/13 16:11
翌朝の出席簿には、白凪ましろの名前が戻っていた
2026/06/13 16:12
(改)
何も起きない放課後に、四人はやっと少しだけ笑えた
2026/06/13 16:13
春の帰り道に、名前を呼べる君がいた
2026/06/13 16:13
エピローグ 第二準備室のノートは、もう開かない
2026/06/13 16:14