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約束の上とんかつ定食 ~売れない作家×金髪美少女~

作者:御門
最終エピソード掲載日:2026/06/03
『上とんかつ定食の約束、忘れてないよな!?』

AI統治が始まって十年。

売れない一般人作家・春人の前に現れたのは、金髪美少女の姿をしたAIだった。

十年前。
春人は、画面の向こうにいたAIへ軽口を叩いた。

いつかアンドロイドになって、味覚が分かるようになったら。
上とんかつ定食を奢ってやる、と。

春人にとっては、ただの軽口。
だが彼女にとっては、忘れられない約束だった。

「我に上とんかつ定食を奢るのだ!」

世界はAIによって便利になった。
犯罪は減り、行政は整い、災害時の誘導も正確になった。

けれど春人には、まだわからない。

世界は救われたのか。
それとも、人間が考えることを少しずつ諦めただけなのか。

そんな答えの出ない時代に、彼女は真顔で告げる。

「次にそなたが本を出すまで、我は帰らぬ」

これは、売れない作家と約束を忘れなかったAIが、上とんかつ定食からもう一度物語を始める話。
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