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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約4年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

だから剣聖は救われない

作者:ココア
メルド王国には「剣聖」と呼ばれる家系が存在する。
剣聖とは剣に最も愛され、剣の才能に最も恵まれている存在のこと。

国を支える大きな一本柱のようなものだった。
そして、その剣聖の親を持つ少年――アレン・オスディル。

彼は母親、父親と共に剣聖の血を引いていて当然彼もその血を引いていた。

「将来は父さんと母さんみたいに強くなってみんなを守るんだ!!」

アレンがよく口にする言葉だった。

そんなある日。
アレンと両親は国に命じられ、とある村を向かうことになった。

しかし、向かった村は既に酷い有様だった。
村人は全員殺されていて、一人一人が目も当てられないほど残酷に殺されていた。
そんな中、アレンの父――エルウォンがあることに気が付く。

「これは……メルド王国の槍だ」

 村人に深く突き刺さっている槍はメルド王国を象徴する刻印が刻まれていた。さらに槍だけではなく、剣や矢、村人を殺めた武器が全てメルド王国のものだということが分かった。

「とりあえず国王に報告だ」

エルウォンがそう言った瞬間、崩れた小屋の裏からメルド王国の兵士たちが姿を現した。

「どこに行くつもりですか。この村を滅ぼした張本人が」

 一人の兵士がエルウォンにそう告げる。

「どういうことだ?」

 問いかけるが、兵士はそれ以上言葉を交わすことはなく全員が槍を向けている。ただ、薄気味悪い笑みを浮かべながら。

「……」

 エルウォンはそのまま黙って、妻のイルシアにアイコンタクトをとる。すると……

「アレン……急で悪いけれど、ここでお別れよ」

「どうして?」

「ごめんなさい……説明する時間もないの。だから取り合えず今はここから逃げなさい」

――それが母イルシアの最後の言葉だった。
アレンはイルシアの言いつけ通り、走ってその場から逃げた。逃げて、逃げて、逃げて――そして最後に後ろを振り向くと、両親が無残に殺されていた。

「父さん……母さん……」

 そう。エルウォンとイルシアは濡れ衣を着せられたのだ。

 そして、メルド王国では「罪の無い村人を皆殺しにした剣聖」と未来永劫語り継がれることになる。


――その事件から10年。再び物語の歯車が回り始める。
 永遠と逃亡していたアレンが、両親の濡れ衣を晴らすために動き出したのだ。そして明かされる、事件の真相が――

剣聖の歴史が――今――
第1章
プロローグ
2020/06/20 00:52
汚名を被った
2020/06/20 00:52
だから私は
2020/06/24 11:28
剣聖たる所以
2020/06/25 06:29
剣聖たる所以②
2020/06/26 19:01
剣聖たる所以③
2020/06/27 00:10
風の噂
2020/06/27 13:08
偽物の覚悟
2020/06/27 15:47
本物の覚悟
2020/06/28 23:18
独りは嫌だ
2020/06/29 10:34
剣気
2020/06/29 17:08
山での稽古
2020/06/30 10:28
山を越え
2020/07/01 10:54
水浴びは命がけ
2020/07/02 08:23
独りにさせない
2020/07/05 18:09
国王の野望
2020/07/22 22:02
あの人の元に
2020/08/03 00:19
汚れた手は綺麗にならない
2020/08/17 21:04
第2章
亡命
2020/08/23 17:44
森の民
2020/08/30 12:36
天真爛漫な少女
2020/11/03 10:19
抱く疑問
2020/12/06 22:55
ハーフエルフ
2020/12/25 23:47
罪の始まり
2021/02/04 22:58
歩み寄る
2021/03/04 12:45
惹かれ合う
2021/04/11 23:22
気持ちの整理
2021/04/12 23:51
君に伝える
2021/08/08 18:12
強さの秘密
2021/09/07 13:32
命の価値
2021/09/11 00:00
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