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どくろと転生少女の異世界ポンコツ事件簿

作者:みぃ
最新エピソード掲載日:2026/08/25
 狩人の少女テレサ、十二歳。

 役場のトーマと行商人シリルの口論を目撃してしまったテレサは、追いかけられて逃げた先で地震に遭い、猟犬のクロエを残して地割れの底へ落ちる。

 目を覚ましたのは、古代文明の地下施設。知らない天井だった。
「……ここ、どこや」
 口を突いて出た自分の言葉に、自分で眉をひそめる。
 ――関西弁?
 流れ込んできたのは、満員電車。サーバールーム。障害報告。徹夜。デスマーチ。缶コーヒー。そして、心臓を締め付ける痛みで終わる四十年ぶんの記憶。
 四十代のシステムエンジニアだった自分も、十二歳の狩人である自分も、どちらも自分だった。
「統合……?」
 まず確認。状況整理。ログ取得。現状把握。

 落ち着きを取り戻したテレサの前に、宙に浮かぶ喋るどくろが現れる。
『個体識別名』
『DKR-01』
「覚えられへん」
『短縮名称ヲ推奨』
『どくろん』
「……もしかして、あほ?」
『私ハ、可愛イ』

 三日ぶりに村へ帰ると、トーマは死んでいた。
 地震による事故だと、誰もが言う。
 けれど……

 狩人の目と、前世の理屈と、ポンコツどくろの壁打ち。
 材料が揃ったとき、テレサは必ずこう言う。
「完璧に理解した」
 ――そして、だいたい間違っている。

 少女と、どくろと、猟犬の、異世界ポンコツ事件簿。
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