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どくろと転生少女の異世界ポンコツ事件簿  作者: みぃ
第一部 アルワール村編
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幕間 警戒

 テレサの姿が見えなくなるまで、マティアスはその場に立っていた。


 やがて、小さく息を吐く。


「……どうして、シリル君なんだ」


 独り言だった。


 旅商人のことを聞かれる。


 それ自体は、おかしな話ではない。


 村へ出入りしているのだから、話題になることもある。


 それでも。


 どこか引っ掛かった。


「いや」


 苦笑して首を振る。


「考えすぎだな」


 テレサはまだ子供で、狩りをして暮らしているだけだ。

 何かを探り当てるような子ではない。

 そう自分に言い聞かせ、歩き出す。


 しかし、数歩進んだところで足が止まった。


「……考えすぎ、だよな」


 誰に聞かせるでもなく呟く。


 返事はない。


 胸の奥に残った小さな違和感だけが、いつまでも消えなかった。

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