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身代わりで氷の公爵に嫁いだ『泥の手』の令嬢ですが、「君を愛するつもりはない」と言われたので一年だけ好きに生きます ~地下室で土をつくり続けた私を追い出した実家の畑が、枯れはじめたそうです~

作者:ペイン
最新エピソード掲載日:2026/10/26
この国の人は、ときどき「手」を持って生まれる。草木を育てる「植物の手」、氷をあやつる「氷の手」――貴族の家は、その手で大きくなる。
伯爵家の長女リーゼの手は、がれきを肥沃な土壌に変える「土の手」。けれど家族はそれを「泥の手」と呼び、汚いからと、十年間、地下室に閉じこめてきた。
リーゼの土に種をまけば、何でもすぐに芽を出す。その土のおかげで、妹ミレイユは「植物の手の令嬢」として、もてはやされていた。
屋敷の薬草畑が、どこもかしこもリーゼの土でできあがったころ。北の「氷の公爵」から「植物の手の娘を」と縁談が届く。嫌がった妹の代わりに、「もう用はない」と送り出されたのは、リーゼだった。
「君を愛するつもりはない。一年たったら離縁する。それまでは好きにしていい」
――好きにしていい?
凍った北の地の、がれきの山。そこは、リーゼにとって、宝の山だった。
地下室育ちの身代わり花嫁と、自分の氷で眠れない公爵が、二つの手で、凍った北の地を変えていく。全15話、ハッピーエンドです。
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