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Venom Desire2

作者:永井健作
最終エピソード掲載日:2026/07/12
かつて普通の人生を送っていた少年、カゲエ。
目を覚ました先は、自分自身が作ったゲームの世界だった。そこは、魔法が存在し、特殊能力を持つ者たちが力を競い合う世界。
戦う力もない。世界を変えるような能力もない。
自分は、なぜこの世界に転生したのか。最初は、その答えすら分からなかった。
だが。
カゲエは、この世界で出会う。自分を守ってくれる仲間たちを。共に笑い、共に悩み、共に傷つきながら歩んでくれる——大切な家族を。
最初に出会ったのは、ミライ・ユ。
魔法特殊能力を持たないことで自分の価値を見失い、誰にも認められないと思い込んでいた少年。しかし、カゲエとの出会いによって、ミライ・ユは気付く。大切なのは、持っている力ではない。自分自身が何を信じ、誰のために走るのか。その答えを見つけたミライ・ユは、ついに眠っていた魔法特殊能力——
〈勝利へと運命を導く力〉
へと目覚める。
そして。カゲエの元には、少しずつ仲間が集まっていく。
明るく皆を笑わせる天才剣士、グリザイユ。
冷静沈着な戦士、キアロスクーロ。
戦場のトリックスター、トロンプルイユ。
頼れる仲間たちを支える、バロックロココ。
彼らは、ただのチームではない。血の繋がりを超えた、家族だった。幾多の戦いを乗り越えた。互いを認め合い。失いかけた心を救い合った。カゲエは、もう一人ではなかった。守りたいものがある。帰る場所がある。
そして——
どんな絶望にも立ち向かえる絆がある。
そう思っていた。
あの日までは。
——しかし。
平穏な日々の裏側で、少しずつ闇は広がっていた。いつも笑顔で。いつも皆を盛り上げて。誰よりも仲間を大切にしていたグリザイユ。その彼の様子が、少しずつ変わっていく。笑顔が減る。会話が減る。そして——仲間たちが気付いた時には、もう遅かった。なぜ狂桜はグリザイユに語りかけるのか。なぜ血を求めるのか。そして。なぜグリザイユは、その声を求めてしまうのか。カゲエたちは、グリザイユを救うため調査を始める。そこで明らかになっていく、知られざる過去。グリザイユという存在の秘密。狂桜に隠された真実。
新たな絆。新たな試練。新たなる絶望。そして、真黒の欲望が目覚める時。物語は、再び動き出す。
真黒の欲望が、運命を蝕んだとしても——
この決意は、変わらない。

——グリザイユ編。
——キアロスクーロ編。
開幕。
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