120センチの彼女
人生で初めて受け取ったラブレター。
その文面には、可愛らしい丸文字が並び、差出人の純粋な想いが伝わってくるようだった。
「春」と書いて「しゅん」と読む、宮原春。そんな彼が手紙を受け取った事から、物語は始まる。
手紙を受け取った春は、放課後の教室で、同級生の花咲姫子と偶然出会う。
二人は入学当初からの知り合いで、姫子は、春に密かに想いを寄せていた。
しかし、不器用な姫子は、春の前では、いつも刺々しい態度をとってしまい、そんな不器用な自分が嫌いだったし、「普通」とは違う自分に劣等感を抱いていた。
こんな自分にも恋は許されるのだろうか。
姫子はつい、そんな事を思ってしまう。
そんな二人は、友人らや学校の行事などを通して、互いの想いを確かめ合い、すれ違っていく。そのなかで、春も自分が抱いている想いに気付く。
僕は花咲の事が——。
しかし、春はそれより先の言葉をなかなか言い出せなかった。
お互いの想いは繋がりそうになるのだが、春は最後の一歩が踏み出せなかった。
僕は、怖いんだ。
春は臆病な自分が情けないと思いつつ、前に踏み出す勇気はなかった。
彼には、終わりが見えていたから。
Ⅰ.手紙
1.春のラブレター
2018/08/24 19:00
(改)
2.ただの手紙
2018/08/26 18:00
(改)
3.計算された手紙
2018/08/28 18:00
(改)
4.たった三文字
2018/08/30 18:00
5.コイツのせい
2018/09/01 18:00
6.ロクでもない奴
2018/09/03 18:00
7.普通の人
2018/09/05 18:00
8.優越感
2018/09/07 18:00
Ⅱ.修学旅行
9.個人競技
2018/09/09 18:00
10.止めばいいのに
2018/09/11 18:00
11.エゴ
2018/09/13 18:00
12.胸が苦しい
2018/09/15 18:00
(改)
13.友達
2018/09/17 18:00
(改)
14.ちゃんと言う
2018/09/19 18:00
15.俺には分かる(1)
2018/09/21 18:00
16.俺には分かる(2)
2018/09/23 18:00
Ⅲ.清掃活動
17.生徒会の仕事
2018/09/25 18:00
18.河川敷エリア
2018/09/27 18:00
(改)
19.欲しかったもの(1)
2018/09/29 18:00
20.欲しかったもの(2)
2018/10/01 18:00
21.欲しかったもの(3)
2018/10/03 18:00
(改)
Ⅳ.宮原と花咲
22.久しぶり
2018/10/05 18:00
23.彼女を想うからこそ
2018/10/07 18:00
24.高二の夏
2018/10/09 18:00
25.二人の訴え
2018/10/11 18:00
26.中二の夏(1)
2018/10/13 18:00
27.中二の夏(2)
2018/10/15 18:00
28.諦めない
2018/10/17 18:00
29.花火
2018/10/19 18:00
30.冬の病院(1)
2018/10/21 18:00
31.冬の病院(2)
2018/10/23 18:00
32.冬の病院(3)
2018/10/25 18:00
33.冬の病院(4)
2018/10/27 18:00
Ⅴ.120センチの彼女
34.「120センチの彼女」(1)
2018/10/29 18:00
35.「120センチの彼女」(2)
2018/10/31 18:00
(改)