父は仁君、母は烈女、弟は皇帝――私は十三歳で捕虜になりました――
最新エピソード掲載日:2026/11/04
長坂の戦いに、私もおりました。
ただし、荷車の上です。
父は劉備玄徳――
世に仁君と呼ばれる方。
母は糜夫人――
後に烈女として語られる方。
弟は阿斗――
後に皇帝となる子。
そして私は、史書に名前の残らなかった劉備の娘でございます。
曹操軍の追撃を受け、民とともに逃げる劉備一行。
その混乱の中、私と妹は輜重隊の荷車に乗せられておりました。
父は民を捨てない。
母は弟を抱いている。
趙雲殿は弟を救いに走る。
後世では、美談として語られるのでしょう。
では、荷車の上にいた娘二人は、いったい誰が覚えていてくれるのでしょうか……
名を残されなかった姉・劉明珠と、無邪気な妹・劉玉珠。
長坂で、ほとんど誰にも顧みられなかった劉備の娘たちは、曹魏に捕らえられ、漢室の血筋として、捕虜として、そして政治の駒として生きることになります。
父は仁君、母は烈女、弟は皇帝。
それは結構なことでございます。
――では、その美談の欄外に押し出された娘の話も、少しくらい聞いていただけますか?
ただし、荷車の上です。
父は劉備玄徳――
世に仁君と呼ばれる方。
母は糜夫人――
後に烈女として語られる方。
弟は阿斗――
後に皇帝となる子。
そして私は、史書に名前の残らなかった劉備の娘でございます。
曹操軍の追撃を受け、民とともに逃げる劉備一行。
その混乱の中、私と妹は輜重隊の荷車に乗せられておりました。
父は民を捨てない。
母は弟を抱いている。
趙雲殿は弟を救いに走る。
後世では、美談として語られるのでしょう。
では、荷車の上にいた娘二人は、いったい誰が覚えていてくれるのでしょうか……
名を残されなかった姉・劉明珠と、無邪気な妹・劉玉珠。
長坂で、ほとんど誰にも顧みられなかった劉備の娘たちは、曹魏に捕らえられ、漢室の血筋として、捕虜として、そして政治の駒として生きることになります。
父は仁君、母は烈女、弟は皇帝。
それは結構なことでございます。
――では、その美談の欄外に押し出された娘の話も、少しくらい聞いていただけますか?
文烈様、私を祖母にするのは少し早くございませんか?
2026/10/11 18:00
玉珠、あなたも叔母上ですよ?
2026/10/12 18:00
文烈様、曹家の血は強すぎませんか?
2026/10/13 18:00
文烈様、あなたの孫が二人も来るそうですよ?
2026/10/14 18:00
文烈様、三十四歳の妻を祖母にする責任は重うございますよ?
2026/10/15 18:00
寧珠、死ぬほど痛いでしょう?
2026/10/16 18:00
玉珠、私の孫より年下の子を産むのですか?
2026/10/17 18:00
玉珠、十年前のことを忘れすぎではございませんか?
2026/10/18 18:00
子龍殿、もう休んでもよいのではありませんか?
2026/10/19 18:00
肇、あなたの子なら私の孫なのですか?
2026/10/20 18:00
纂、今度はあなたがあの道を行くのですね
2026/10/21 18:00
弟よ、姉の家まで勝手に分けないでくださいませんか?
2026/10/22 18:00
玉珠、私を勝手に皇帝にしないでくださいませんか?
2026/10/23 18:00
母上、今の寿春を見に行きませんか?
2026/10/24 18:00
肇、私は寿春へ行くだけですよ?
2026/10/25 18:00
肇、あなたは洛陽にいるのですよね?
2026/10/26 18:00
伯寧殿と彦雲殿、あまり仲がよろしくないのですか?
2026/10/27 18:00
母上、もう少し寿春をご覧になりますか?
2026/10/28 18:00
纂、あなたにとっての「少し」とはどのくらいなのです?
2026/10/29 18:00
幼姫、私は戸締まりの話をしております
2026/10/30 18:00
玉珠、どうして文烈様と私を持ち出すのですか!?
2026/10/31 18:00
環珠、あなたがお相手を見定めるのですか!?
2026/11/01 18:00
肇、母親の出番がないではありませんか!?
2026/11/02 18:00
肇、今日はもう一つ何があるのですか!?
2026/11/03 18:00
環珠、何回見ようが急に別人にはなりませんよ
2026/11/04 18:00