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その男ツッコミ役につき

作者:SAIKAI
最終エピソード掲載日:2026/04/16
ごく普通の現代人だった俺は、目が覚めると異世界の神殿に立っていた。
感動の対面……と思いきや、足元の魔法陣には「準備中」のデジタル文字。
伝説の武器として渡されたのは、鞘に入った聖剣ではなく、使い古された「パチンコ台のハンドル」だった。

「装備、ハンドルのみ! どこの台から引っこ抜いてきたんや!」

この世界は、すべての事象がパチンコのような過剰な演出で支配されていた。
魔物が現れれば「激熱」の文字が空を舞い、攻撃を繰り出せば「キュインキュイン」と鼓膜を突き破る爆音が鳴り響く。
さらには、国の命運を握る俺の期待度は、わずか33.3%という絶望的な数字。

「3回に2回は失敗する数字やねん! 国の命運を3連単で賭けるな!」

台パンを繰り返す老魔導士、やたらと再抽選を求めてくる国王、そして継続率80%の綱渡りな防衛戦。
ファンタジーの情緒をフォントと騒音でぶち壊すクソな異世界で、俺のツッコミが止まらない。

果たして俺は、魔王を「単発」で沈め、元の世界に即帰(そっき)することができるのか?
確率の壁をぶち破る、高速テンポのショートコント・ファンタジー、ここに開幕!
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