【連載版】「父上が決めた婚約に、俺の意思はない」と言われましたので、お父上の後妻になりました ~息子よ、母は許しません~
最新エピソード掲載日:2026/10/17
「父上が決めた婚約に、俺の意思はない。俺は男爵令嬢と結婚する」
公爵家の嫡男ゼヴェリン様は、婚約者の私にそう言った。私はアンナリーゼ、伯爵令嬢で二十四歳。
「分かりました。閣下がお決めになった婚約ですので、閣下と改めてお話しします」
公爵閣下の書斎の扉を叩いてすぐに、私は公爵家の後妻になることが決まった。
閣下はローラント様、四十一歳。奥様を亡くして八年、息子の嫁にと私を選んだ人だった。
「……母上だって?」
「そうですよ? 息子の躾は、わたくし……母の務めですわ。ふふっ」
男爵令嬢との結婚には、母の許しが要る。小遣いも、夜会の同伴も、屋敷の鍵も。
「父上、まだアンナリーゼを妻にする気ですか!?」
「お前が捨てた女性だ。私が拾って何が悪い」
毎晩、書斎で閣下と屋敷の帳簿を見る時間が、いつのまにか一日でいちばん長くなった。
「アンナリーゼ、あの男爵令嬢が面接に来たわ。なんて図々しいのかしら、落としていい?」
社交界で最強の大伯母様が、面接官の席で足を組んでいる。
息子よ、母は許しません。あなたがちゃんと、母に頭を下げるまでは。
公爵家の嫡男ゼヴェリン様は、婚約者の私にそう言った。私はアンナリーゼ、伯爵令嬢で二十四歳。
「分かりました。閣下がお決めになった婚約ですので、閣下と改めてお話しします」
公爵閣下の書斎の扉を叩いてすぐに、私は公爵家の後妻になることが決まった。
閣下はローラント様、四十一歳。奥様を亡くして八年、息子の嫁にと私を選んだ人だった。
「……母上だって?」
「そうですよ? 息子の躾は、わたくし……母の務めですわ。ふふっ」
男爵令嬢との結婚には、母の許しが要る。小遣いも、夜会の同伴も、屋敷の鍵も。
「父上、まだアンナリーゼを妻にする気ですか!?」
「お前が捨てた女性だ。私が拾って何が悪い」
毎晩、書斎で閣下と屋敷の帳簿を見る時間が、いつのまにか一日でいちばん長くなった。
「アンナリーゼ、あの男爵令嬢が面接に来たわ。なんて図々しいのかしら、落としていい?」
社交界で最強の大伯母様が、面接官の席で足を組んでいる。
息子よ、母は許しません。あなたがちゃんと、母に頭を下げるまでは。
1. 父上が決めた婚約
2026/09/14 14:25
2. 屋敷の鍵
2026/09/14 17:30
3. 面接
2026/09/15 09:26
4. 格が上がった
2026/09/16 10:55
5. 小遣い
2026/09/17 23:33
6. 夜会
2026/09/18 10:06
7. 書斎の夜
2026/09/19 23:36
8. 扉は開けたまま
2026/09/20 10:35
9. 許しの日
2026/09/21 17:00
10. 人生の伴侶
2026/09/22 13:00
11. 同じ後妻同士
2026/09/24 09:30
12. 嫁入り支度
2026/09/26 15:12
13. お義兄様
2026/09/29 00:51
14. 婚礼の帳簿
2026/10/03 00:45
15. 招待客
2026/10/04 12:26
16. 花嫁の父
2026/10/06 16:35
17. 母の花嫁衣装
2026/10/08 00:12
18. 噂
2026/10/09 21:28
19. 花嫁の母の席
2026/10/12 01:25
20. 息子の婚礼
2026/10/12 14:39
21. 今度は私たちの
2026/10/13 20:34
22. 先の奥様の部屋
2026/10/14 18:13
23. お父様の算盤
2026/10/15 13:18
24. 口上はまだ
2026/10/16 22:47
25. 私の衣装
2026/10/17 12:44