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転生したら、茂みにしか見えない皇太子様の呪いを解くことになりました。 ~『大型犬』を甘く見ていたら、いつの間にか甘噛みされています~

作者:いとう縁凛
最終エピソード掲載日:2026/08/30
「ルイツァーリ・セリリルブローは、ローゼリア・クノスパルを生涯愛すると誓います。おれと、結婚してくれませんか」
「——ッ、わ、わたくしの名前は、ローゼリア・フォン・クノスパルですわ」

 ——わたくしってば、何を言っているのかしら⁉

 - - - - -

 クノスパル公爵令嬢のローゼリアは、成人の儀も兼ねる魔力測定の儀で魔力を測定できなかったため、公爵家の恥だと追放されてしまう。
 追放先の森での生活を余儀なくされる中、前世の記憶を思い出したローゼリア。サバイバル生活を楽しんでいると、【公爵令嬢】の婚約話を耳にした。
【公爵令嬢】と王太子の婚約パレードを見て、自分の居場所が完全になくなってしまったのだと落ち込む。

 しかしその後、ローゼリアは呪われた皇太子、ルイツァーリと出会う。彼は、茂みにしか見えなかった。
 手が届く範囲のもの全て腐らせるという呪いのようだが、ローゼリアにはその影響が出ない。
 そしてルイツァーリの解呪係となったローゼリアは、自らの『力』にも気づいていく。

 クノスパル公爵家の女系に継がれる力——過剰魔力を抑える能力を持ったローゼリアが国を出て、母国が荒れた。ルイツァーリと共に母国に戻ったローゼリアは、今後の国の行く末を決める重要事項に携わる。

 母国の問題を解決したローゼリアは、ルイツァーリの解呪に取り組んでいく。
 前世の記憶があるため、呪われた皇太子の解呪方法を予測していた。その予測は早い段階で立てていたが、実行できなかったのだ。

『愛し合う相手からのキス』でないとだめだと思ったから。
 精神的に年上だったから。
 若者の未来を守らないといけなかったから。
 ——振られるのが、怖かったから。

 様々な理由を挙げて、自分の気持ちを見ないようにしていた。
 けれど。
 ローゼリアは自分の気持ちを伝え、ルイツァーリと両想いになった。

 呪いは解け、ローゼリアと触れていなくても、もう茂み姿には戻らない。
 しかしルイツァーリは、甘い香りがまだすると言って連日鼻を寄せてくる。

 ——呪いは解けた、はず……?
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