巻の四『死の葬列』
とある村で宿を取った陸王(りくおう)、雷韋(らい)、紫雲(しうん)の三人。早めの夕食を摂り終わって寛いでいるところに、仕事を終わらせた村の男達が現れた。その中の一人が獣の眷属である雷韋に気付き、差別的な目で見てきた。その視線に気付いた陸王が「何か面白いものでもあるのか」と問うが、男は答えない。その代わりに別の男が口を開いた。「吸血鬼じゃないんだし、異種族くらいいいだろう」と。それを聞き、修行(モンク)僧の紫雲が反応する。吸血鬼がいるのかと。男の言葉を引き継いで、宿の主人が答えた。ここではない、ほかの村に出るのだと。紫雲は勿論、雷韋も人助けのために動きたがった。だが、吸血鬼というのは堕天使が上位魔族に転化するときに時折現れる亜種だ。変異種と言ってもいい。その為、教会でも寺院でも吸血鬼に関する書物が僅かにあるだけで、生態などははっきり分かっていない。それに吸血鬼は亜種・変異種とは言っても上位魔族と同等なのだ。魔族に耐性のない雷韋が相手をするのは無理な相談だった。それでも雷韋は、純粋に困っている人々を助けたいと訴える。そこで陸王と紫雲が動くことになるが……。
※本作品はシリーズもので連作になっています。単体でもお楽しみいただけるかと思いますが、途中、前の作品を読んでいないと意味の分からない事柄が出て来ますので、その点ご注意ください。
※ファンタジーものですが、和洋折衷となっており、名前が漢字になっております。ルビは振ってありますのでご安心ください。
※一応、ダークファンタジーです。後半、グロテスクな描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
※この作品はカクヨムでも同時掲載しています。
※本作品はシリーズもので連作になっています。単体でもお楽しみいただけるかと思いますが、途中、前の作品を読んでいないと意味の分からない事柄が出て来ますので、その点ご注意ください。
※ファンタジーものですが、和洋折衷となっており、名前が漢字になっております。ルビは振ってありますのでご安心ください。
※一応、ダークファンタジーです。後半、グロテスクな描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
※この作品はカクヨムでも同時掲載しています。
第一話 農民のあり方
2025/04/01 19:42
第二話 喧嘩の気配
2025/04/01 19:42
第三話 対の魂~対極~
2025/04/01 19:42
第四話 異種族と人外種
2025/04/01 19:42
第五話 出立
2025/04/01 19:43
第六話 杣道(そまみち)の先
2025/04/04 19:42
第七話 僅かな手がかり
2025/04/08 19:42
第八話 犠牲
2025/04/11 19:42
第九話 抗わない美徳
2025/04/15 19:42
第一〇話 領主邸へ行く前夜
2025/04/18 19:42
第一一話 二手の道
2025/04/22 19:42
第一二話 城門
2025/04/25 19:42
第一三話 交渉一
2025/04/29 19:42
第一四話 交渉二
2025/05/02 19:42
第一五話 落胆
2025/05/07 18:04
第一六話 契約の行方
2025/05/09 19:42
第一七話 下地作り
2025/05/13 19:42
第一八話 風球の連結
2025/05/16 19:42
第一九話 たった一言の慰め
2025/05/20 19:42
第二〇話 被害者
2025/05/23 19:42
第二一話 出現
2025/05/27 19:42
第二二話 新たな事実
2025/05/30 19:42
第二三話 巣
2025/06/03 19:42
第二四話 静かなる叱責
2025/06/06 19:42
第二五話 戸惑い
2025/06/10 19:42