勇者救難隊 世界を救った娘を、父が迎えに行く
最終エピソード掲載日:2026/07/26
娘が魔王を倒した朝、隊商主マレクは、迎えの荷車を三台借りた。
それから十七日。帰ってきたのは勇者サラではなく、旧魔王領から歩いてきた案内人イェルだった。
サラは生きている。だが崩れゆく鐘割れ棚には、歩けない二十六人を含め、サラを入れて百四十八人が取り残されていた。人間も魔族もいる。軍は停戦境を越えられず、白い反潮は鉄と道を呑み、水と食料も減っていく。
救援に出られるのは四人。馬は三頭。荷車は三台しかない。
マレクに特別な戦闘力はない。できるのは、荷重を読み、馬と人を休ませ、全員を生かすためなら大切な荷を捨てることだ。だが、正しい道を選んできた経験は、ときに案内人や娘の選択まで自分で決めようとする弱さにもなる。
負傷したサラは、ただ父に救われることを望まない。自分を含む百四十八人が、西へ行くか、東へ戻るか、まだ決めないかを、それぞれ自分で選べる場所まで運ぶよう求める。
父は娘を連れ帰るのではなく、誰かの答えを奪わない「帰る道」を届けられるのか。
崩れる大地を、限られた水、食料、荷車、休息で渡る。世界を救ったあとに始まる、全26話構成の父娘救難ファンタジー。
それから十七日。帰ってきたのは勇者サラではなく、旧魔王領から歩いてきた案内人イェルだった。
サラは生きている。だが崩れゆく鐘割れ棚には、歩けない二十六人を含め、サラを入れて百四十八人が取り残されていた。人間も魔族もいる。軍は停戦境を越えられず、白い反潮は鉄と道を呑み、水と食料も減っていく。
救援に出られるのは四人。馬は三頭。荷車は三台しかない。
マレクに特別な戦闘力はない。できるのは、荷重を読み、馬と人を休ませ、全員を生かすためなら大切な荷を捨てることだ。だが、正しい道を選んできた経験は、ときに案内人や娘の選択まで自分で決めようとする弱さにもなる。
負傷したサラは、ただ父に救われることを望まない。自分を含む百四十八人が、西へ行くか、東へ戻るか、まだ決めないかを、それぞれ自分で選べる場所まで運ぶよう求める。
父は娘を連れ帰るのではなく、誰かの答えを奪わない「帰る道」を届けられるのか。
崩れる大地を、限られた水、食料、荷車、休息で渡る。世界を救ったあとに始まる、全26話構成の父娘救難ファンタジー。
空の荷車
2026/07/16 00:20
(改)
帰れないのではない
2026/07/16 00:23
(改)
白い結び目
2026/07/16 00:25
(改)
入らないもの
2026/07/16 07:10
(改)
二十四まで
2026/07/16 12:10
(改)
戻る道
2026/07/16 20:10
(改)
返らない地図
2026/07/17 07:10
(改)
七人の島
2026/07/17 20:10
(改)
手綱を渡す
2026/07/18 07:10
(改)
白い泉
2026/07/18 20:10
(改)
半分しか読めない
2026/07/19 07:10
(改)
ひとりぶん西へ
2026/07/19 20:10
(改)
遅い
2026/07/20 07:10
(改)
選ぶのは誰か
2026/07/20 20:10
(改)
正午まで
2026/07/21 07:10
(改)
三本の道
2026/07/21 20:10
(改)
受け入れる側
2026/07/22 07:10
(改)
最初の十九人
2026/07/22 20:10
(改)
勇者だけなら
2026/07/23 07:10
(改)
一台をほどく
2026/07/23 20:10
(改)
八つの列
2026/07/24 07:10
(改)
守ると増える
2026/07/24 20:10
(改)
四十分
2026/07/25 07:10
(改)
次の一歩
2026/07/25 20:10
百四十八の行き先
2026/07/26 07:10
家の夜
2026/07/26 20:10