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こちらは神材派遣管理会社「ユル」でございます。

作者:U-SAN
 時は現代、日本。
俺は夏枝 重、35歳。彼女なし、どこにでも”居る”会社員だ。
これが普通だと思っていた。自分の範疇で。
しかし、その時が来るまでは・・・。
そう、会社から「戦力通告外」受けたあの日までは。

 夢なし。目標なし。やる気もなし。
危機感は持ち合わせてはいるが、全く行動に生かせない、てんで「ダメな人」な夏枝は、自宅のポストに投函されたチラシを手に取る。

 如何わしい、明らかに。
異様ではあるが、何が異様なのかは判断することはできなかった。
ただ、夏枝の何かが告げている。
漠然とした曖昧で抽象的なイメージが。

 怪しげなチラシにはこう書かれていた・・・。

「新たな担い手を支え、共に成長しませんか?」
「誰かを救い。皆から称えられる人気の職!」
「弊社はそんなジンザイを求めています。」

「職種:ジンザイ派遣管理(移転、派遣)、新たな担い手を育成、管理し、その者を救うお仕事です。多くの救い手があなたを欲しています。」

 チラシの最後にはインターネット時代を彷彿するような、デカデカと書かれサイケデリックに色付けされた一文が。

「チラシを受け取った人のみ、面談不要!!、即日正社員!!」
それ以外のことは、会社ロゴと会社名、住所しか記載されていなかった。

 夏枝は訝しげに、ヘラヘラと明らかな地雷を見てこう思ったのである。
こんな、時代になんと、時代錯誤な・・・。

 だが、当の本人は面白半分でこの住所に行くことにしたのである。
誰もがそんな目に見える地雷で、人生が変わるなんて、誰が思いもするだろうか?。

 そう人生とは、時には、自身の思い描く範疇、空間と時間を超越して変化することがある。
そのようなことは御伽噺や幻想小説のことだけだと決めつけていた。

 夏枝には”そんなこと”という常識が、いとも簡単に毀れるものだと。
この時はまだ知りえなったのである。

===============【】==============================
【X/】
X:@usan46688855


https://kakuyomu.jp/works/16818792437934403827
「序曲を占う”モノ”と救済と断罪を統べる”モノ”」
「時間よ! 逆巻け!」
2025/05/01 21:30
「単純冥界な旅」
2025/05/13 15:08
「分子分裂する夏枝」
2025/05/14 21:17
「夏枝追葬譚 -導入編-」
2025/05/17 20:25
「夏枝追葬譚 -本懐編-」
2025/05/18 22:32
「信仰学院の少女達」
「少女の目覚め」
2025/05/19 09:53
「メーテール学院」
2025/05/21 23:23
「裏門からの闖入者」
2025/05/22 23:48
「観念と理念」
2025/05/28 22:34
「不揃いな三拍子」
2025/05/29 20:56
「アヴェーラのお願い」
2025/05/31 22:40
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2025/06/01 22:16
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2025/06/18 00:23
「ナーレとヴァルの日常」
2025/06/28 21:40
「冒険譚を欲する少女達」
「街道廻道(かいどう)、繰路(くりじ)巡路(めぐりじ)」
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