赤き花の咲く場所で
国王の血を引く娘でありながら、八年前の火事によって死んだことにされ、王侯貴族の証である「祈力」も失ったリーゼ。
リーゼは王子としてひとり残された双子の弟ユスブレヒトを案じ、出自を隠して平民の女官として王城に潜り込んでいた。
そんなリーゼの前にある日現れたのは、ユスブレヒトの政治的な後ろ盾を務める高位貴族アッシュヴァルツ家の嫡男、ガイウス。
彼はリーゼを自分の邸に拉致した挙句、一年前から行方が分からなくなっているユスブレヒトの代わりに、リーゼに王女リティーツィアとして王位継承権を得てほしいと迫ってきて――
「リティーツィアは死んだわ! そんな王女はもういない。――貴方たちがそういうことにしたんじゃない」
「我々は貴女に、失踪された弟君、第二王子ユスブレヒト殿下の代わりに、王位継承の資格を得ていただきたいのです」
女性に対する暴行を匂わせる描写があります。直接的なものではありませんが、苦手な方はお気をつけください。
リーゼは王子としてひとり残された双子の弟ユスブレヒトを案じ、出自を隠して平民の女官として王城に潜り込んでいた。
そんなリーゼの前にある日現れたのは、ユスブレヒトの政治的な後ろ盾を務める高位貴族アッシュヴァルツ家の嫡男、ガイウス。
彼はリーゼを自分の邸に拉致した挙句、一年前から行方が分からなくなっているユスブレヒトの代わりに、リーゼに王女リティーツィアとして王位継承権を得てほしいと迫ってきて――
「リティーツィアは死んだわ! そんな王女はもういない。――貴方たちがそういうことにしたんじゃない」
「我々は貴女に、失踪された弟君、第二王子ユスブレヒト殿下の代わりに、王位継承の資格を得ていただきたいのです」
女性に対する暴行を匂わせる描写があります。直接的なものではありませんが、苦手な方はお気をつけください。
プロローグ
2024/12/01 18:10
第一話 王女リティーツィア
2024/12/02 10:49
第二話 懇願
2024/12/02 20:07
第三話 暴挙
2024/12/04 13:20
第四話 檻の中
2024/12/04 22:06
(改)
第五話 弟の痕跡
2024/12/04 22:21
第六話 乳母の言い分
2024/12/05 00:30
第七話 後悔
2024/12/05 11:17
第八話 夜に開く花
2024/12/05 14:51
第九話 たったひとつのささやかな願い
2024/12/05 18:10
(改)
第十話 知らない常識
2024/12/06 14:18
第十一話 誇りの証
2024/12/06 21:08
第十二話 忠誠と信頼
2024/12/07 10:44
第十三話 やり直し
2024/12/07 18:17
第十四話 遠き花の過去
2024/12/07 22:03
第十五話 母の望み
2024/12/08 10:27
第十六話 覚悟の猶予
2024/12/08 13:20
第十七話 神話の再現
2024/12/08 21:41
第十八話 遥けき前途
2024/12/08 23:46
(改)
第十九話 後ろ盾
2024/12/09 13:30
第二十話 忠告
2024/12/09 19:32
第二十一話 弱気
2024/12/09 21:04
第二十二話 王女の帰還
2024/12/09 22:08
第二十三話 王女の務め
2024/12/09 23:12
第二十四話 光と闇の序列
2024/12/09 23:50
第二十五話 春の宮の管理者
2024/12/11 12:40
第二十六話 命運を背負う立場
2024/12/11 18:03
第二十七話 捧げるべきもの
2024/12/11 22:48
(改)
第二十八話 弟の隠し小部屋
2024/12/13 20:50
第二十九話 歌い鳥と伝書鳥
2024/12/14 11:25
第三十話 異母兄の鬱屈
2024/12/14 13:01
第三十一話 聖樹の啓示
2024/12/14 16:35
第三十二話 意地の張り合い
2024/12/15 12:02
第三十三話 計画
2024/12/15 22:03
第三十四話 策士の打ち手
2024/12/16 15:15
(改)
第三十五話 放たれた火
2024/12/17 14:08
第三十六話 急襲
2024/12/18 23:50
第三十七話 戦いの加護
2024/12/21 01:14
第三十八話 紅焔の王の力
2024/12/22 13:02
第三十九話 仇
2024/12/23 14:05
第四十話 炎の中の絶望
2024/12/25 17:09
第四十一話 懺悔
2024/12/27 20:02
エピローグ 赤き花の祝福
2024/12/28 13:34
エピローグ 王女と主席側近の永遠なる誓い
2024/12/28 13:37
(改)