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『きみの心は怪物でした。』

作者:源三郎
最終エピソード掲載日:2026/06/05
天野歌音には、人の心が絵として見える。

怒りは赤い油絵、悲しみは雨の水彩画、恋は花畑の風景画。美術部に所属する高校二年生の歌音にとって、人の心はいつも一枚の絵だった。

けれど春の交流授業で、歌音は初めて「絵ではない心」を見る。

相原賺。無表情で、言葉がまっすぐすぎて、周囲から「怖い」「冷たい」と避けられている少年。彼の心には、何枚ものページと、巨大な白い怪物がいた。

牙も爪もある恐ろしい姿。けれどその怪物は、傷ついた小鳥を守り、迷子の猫を抱きしめ、泣いている子どもに傘を差していた。

この人は怖いんじゃない。ただ、ずっと誤解されてきただけなんだ。

そう思った歌音は、賺に近づいていく。賺もまた、自分を怖がらずに向き合おうとする歌音に、少しずつ心を開いていく。

しかし、心が見えることは、相手を分かることと同じではなかった。見えたものを正しいと思い込んだ歌音の善意は、やがてクラスメイトの痛みを人前にさらし、賺にも「また怪物として扱われた」という傷を残してしまう。

感情が見えすぎる少女と、感情を誤解され続けてきた少年。

これは二人が不器用にぶつかりながら、誰かの心を勝手に描かず、それでも隣にいる方法を探していく、少し不思議で少し痛い青春コメディ。
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◇◆ 白い怪物の心を、少女だけが見つけた ◆◇

人の心が絵に見える少女と、
白い怪物のように誤解されてきた少年の物語。

――見えるからこそ、分からない。

少し不思議で、少し痛くて、だけど優しい青春コメディです。
気になった方は、ぜひ第一話から読んでみてください。

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