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『きみの心は怪物でした。』  作者: 源三郎


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12/21

第十一話:全国コンテストへの応募

第十一話では、二人の絵が全国コンテストへの応募に向かいます。

第十話で作った白い紙片の合図を持ったまま、歌音と賺は「外に見られる怖さ」と向き合います。


白い紙片は、スケッチブックの最後のページに挟んである。


何も描かれていない。


何も書かれていない。


でも、そこにある。


それだけで、私は前より少しゆっくり筆を持てるようになった。


翌日の放課後。


美術室の机には、昨日より大きくなった海があった。


青。


黄色。


白い場所。


細い線。


それから、机の端に置かれた白い紙片。


今日は使われていない。


でも、使われていないことが、なんとなく嬉しかった。


「歌音」


玲子が言った。


「今、紙片に向かって感謝してた?」


「してた」


「紙に?」


「紙に」


「宗派が増えたね」


「増えてない」


「ご本尊コピー用紙」


「やめて」


相原くんが筆洗いの水を替えながら、真面目に言った。


「コピー用紙は消耗品です」


「相原くん、そこじゃない」


「では、どこですか」


「宗教のところ」


「宗教ではありません」


「そう。それ」


玲子が頷く。


「今日の議事録、宗教ではありません」


「議事録の内容が不安」


私は筆を洗った。


今日の絵は、昨日より静かだった。


線は増えたのに、うるさくない。


色は増えたのに、喧嘩していない。


白い場所は、まだ右上に残っている。


そこだけ風が通るみたいに、紙の中で息をしていた。


相原くんは定規を紙の外に置いた。


今日は、白い場所に触れない。


それだけで、私にはちゃんと分かった。


分かった、と思ったところで、私は一度筆を止める。


勝手に分かったことにしない。


「右上、残す?」


聞く。


相原くんは紙を見た。


「今日は、残したいです」


「うん」


私は白い場所の下に、薄い青を置いた。


線には触れない。


でも、遠くもしない。


玲子が少し離れた席から言った。


「だいぶ絵になってきた」


「だいぶ?」


「昨日までは会議の資料だった」


「絵だったよ」


「絵になりかけの会議資料」


相原くんが紙を見て、少し考えた。


「資料性はまだあります」


「認めるんだ」


「地図の線が残っているので」


「そこ真面目に返すんだ」


私は笑って、筆を置いた。


その時だった。


美術室の扉が開いた。


「お、進んでるね」


美術の先生だった。


手には職員室から持ってきたらしいファイル。


私は反射で背筋を伸ばした。


相原くんは鉛筆を置いた。


玲子はスケッチブックを閉じた。


先生は机の近くまで来て、紙を覗き込んだ。


いつもより、少し黙っている時間が長かった。


私は筆を握ったまま、動けなくなる。


先生の心は、見ようとしなければ見えない。


見ようとしない。


今は、絵を見ている先生を見る。


先生は右上の白い場所で目を止めた。


それから、相原くんの細い線を見た。


私が置いた青を見た。


「これ、応募してみない?」


美術室の空気が、一瞬で変わった。


筆洗いの水まで止まった。


「応募?」


私の声が裏返った。


先生はファイルから紙を一枚出した。


見覚えのある文字。


全国高校生絵画コンテスト。


テーマ、境界。


応募締切。


出品票。


共同制作可。


私は、喉の奥で何かが跳ねるのを感じた。


全国。


コンテスト。


二人で描いた絵。


この絵が、学校の外に出る。


たくさんの人が見る。


評価される。


講評される。


名前が載るかもしれない。


心臓が忙しい。


右手も忙しい。


肩まで忙しい。


「先生」


玲子が横から言った。


「今、歌音の内部で祭りが開催されています」


「見たら分かる」


「肩が出してる」


私は自分の肩を見た。


肩。


おまえもか。


「出したい」


私は言った。


言ってから、相原くんを見た。


相原くんは応募用紙を見ていた。


絵ではなく、用紙。


締切。


サイズ。


氏名欄。


作品タイトル欄。


共同制作者欄。


そこまで目で追って、動きが止まった。


「相原くん?」


私が声をかけるより早く、相原くんの右手が動いた。


机の端。


白い紙片。


それを、机の中央に置いた。


私は筆を置いた。


玲子も黙った。


先生が口を開きかけて、玲子が小さく手で止めた。


「先生、白い紙は一時停止です」


「一時停止?」


「そういう運用です」


「運用」


先生は少し驚いた顔をしたけれど、頷いた。


「分かった。止まろう」


美術室が静かになる。


白い紙片は、机の真ん中にある。


何も書かれていないのに、今は一番大きな声を出していた。


相原くんは応募用紙から目を離さなかった。


「今は、返事ができません」


「うん」


私はすぐに言った。


「今じゃなくていい」


先生も頷いた。


「もちろん。応募するなら締切までに決めればいい。まだ数日ある」


「数日」


相原くんが繰り返す。


「はい」


先生は出品票を机の端に置いた。


白い紙片から少し離れた場所。


「置いておくね。出すかどうかは、二人で決めなさい」


二人。


その言葉に、私は喜びそうになった。


でも、今は喜ぶ場所じゃない。


相原くんの手は、膝の上で固まっている。


私は自分の手も膝に置いた。


動かないように。


「相原くん」


私は言った。


「出したいって、私は思ってる」


相原くんは私を見た。


「はい」


「でも、今、説得はしない」


言ってから、胸が変なふうに鳴った。


言えた。


ちゃんと、言えた。


「応募用紙は、ここに置いておく」


私は先生が置いた用紙を、相原くんの方へ押しやらなかった。


自分の方へ引き寄せもしなかった。


机の真ん中ではない場所。


手を伸ばせば届くけれど、勝手には乗ってこない場所。


そこに置いたままにした。


「返事は、相原くんの分もいる」


相原くんは、白い紙片を見た。


それから、応募用紙を見た。


「分かりました」


声は固かった。


でも、届いた。


先生は「じゃあ今日はここまで見守るだけにする」と言って、少し離れた席へ移動した。


見守るだけ。


先生の言葉に、私は心の中で手を合わせた。


宗教ではない。


感謝である。


◇◇◇


その日は、あまり描けなかった。


白い紙片が机の中央にある間、私たちは筆と鉛筆を置いていた。


先生は途中で職員室へ戻り、玲子は出品票をじっと見ていた。


「この紙、圧がある」


玲子が言った。


「紙に圧?」


「締切って書いてある紙は、だいたい圧がある」


「分かる」


相原くんが小さく言った。


「締切は、圧があります」


「相原くんも分かるんだ」


「はい。日付が近づくので」


「日付がこっちに歩いてくる感じ?」


「日付は歩きません」


「知ってる」


「でも、近づく感じはあります」


玲子が頷いた。


「じゃあ、締切は歩かないけど近づく」


「怖い言い方しないで」


私は出品票を見た。


作品タイトル欄。


空白。


共同制作者欄。


空白。


空白ばかりなのに、すごく重い。


私は自分の白い紙片をスケッチブックから出した。


机の中央には、相原くんが置いた紙片がある。


私は自分の紙片を、その隣ではなく、スケッチブックの上に置いた。


使うためではない。


持っていることを忘れないため。


相原くんはそれを見た。


何も言わなかった。


でも、鉛筆を持ち直した。


「少しだけ、続けてもいいですか」


「うん」


「応募の返事ではありません」


「分かってる」


「絵の続きです」


「うん」


玲子がぼそっと言った。


「但し書きが多い」


「必要です」


相原くんはすぐ答えた。


「必要だね」


私も言った。


そして、私たちは少しだけ描いた。


本当に少し。


右上の白い場所には触れない。


その手前に、相原くんが短い線を一本足す。


私はその下に、薄い灰色を置いた。


青でも黄色でもない。


空でも海でもない。


締切の紙が机にある日の色。


「灰色?」


玲子が言った。


「会議色」


「ついに会議が絵に入った」


「ちょっとだけ」


相原くんは灰色を見て、言った。


「悪くありません」


「会議なのに?」


「会議にも、必要なものがあります」


玲子が胸に手を当てた。


「議事録係、報われた」


私は笑った。


笑ったけれど、応募用紙はまだ机の端にある。


白い紙片も、机の中央にある。


今日は、そこまでだった。


◇◇◇


次の日も、相原くんは返事をしなかった。


その次の日も。


私は聞かなかった。


聞かないでいるのは、思っていたより難しかった。


出したい。


出したい。


とても出したい。


この絵が外に出たら、誰かが見てくれる。


青い線を。


白い場所を。


相原くんの線を。


私の色を。


二人で作った、海でも空でもない場所を。


でも、そう思うたび、私はスケッチブックの白い紙片を触った。


紙は軽い。


軽いのに、指先を止める力がある。


「歌音」


昼休み、玲子がパンを食べながら言った。


「今、応募用紙を念で呼ぼうとしてる?」


「してない」


「じゃあ、パンに全国の圧をかけてるの何」


「かけてない」


「じゃあ、パンに圧をかけてる」


私はパンを見た。


「ごめん」


「パンに謝った」


「パンも困ってた」


玲子は笑って、牛乳を飲んだ。


「聞かないの?」


「聞かない」


「えらい」


「でも、苦しい」


「だろうね」


玲子はあっさり言った。


「でも、歌音が苦しいだけなら、まだ待てる」


「うん」


「相原くんの返事を早くするために、歌音が苦しいを使ったらアウト」


その言葉は、パンより重かった。


私は黙って頷いた。


「うん」


「今のは議事録に残します」


「雑に?」


「太字」


「頭の中なのに?」


「頭の中の太字」


ちょっと見てみたい。


◇◇◇


返事があったのは、締切の二日前だった。


放課後、美術室に入ると、相原くんはもう来ていた。


珍しい。


机の上には、応募用紙。


白い紙片。


鉛筆。


定規。


それから、封筒。


「こんにちは」


相原くんが言った。


「こんにちは」


私は鞄を置く。


玲子も後ろから入ってきて、机の上を見た。


「会議の気配」


「あります」


相原くんは即答した。


「今日は会議です」


「絵より?」


「応募についてです」


玲子は椅子を引いた。


「議事録係、着席」


私は相原くんの向かいに座った。


白い紙片は、机の中央ではない。


相原くんの右手の近くにある。


まだ一時停止ではない。


でも、すぐ置ける場所。


「考えました」


相原くんは言った。


「うん」


「応募するのは、怖いです」


私は膝の上で手を開いた。


「うん」


「学校の外に出ると、誰が見るか分かりません」


「うん」


「講評されます」


「うん」


「写真に撮られる可能性があります」


「うん」


「作品だけでなく、名前も見られます」


相原くんは応募用紙の共同制作者欄を見た。


「僕の線が、多くの人に見られます」


その言葉で、私はようやく分かった。


絵を見られる。


評価される。


私にとっては、怖くても嬉しいこと。


でも相原くんにとっては、自分の中の手順や線が、知らない人の前に置かれることでもある。


「うん」


私はそれだけ言った。


それ以上言うと、私の出したい気持ちが前に出そうだった。


相原くんは封筒から紙を一枚出した。


そこには、短い文が書かれていた。


『応募する場合の不安』


箇条書き。


一、名前が出る。


二、作品の意味を聞かれる。


三、線の理由を説明できない可能性がある。


四、会場が混む。


五、天野さんが喜びすぎて転ぶ可能性がある。


「最後」


私は思わず言った。


玲子が吹き出した。


「重要リスク」


「転ばない」


「前例があります」


相原くんは真面目だった。


「授賞式がある場合、段差があります」


「もう授賞式まで想定してる」


「応募するなら、先まで確認します」


玲子が机を軽く叩いた。


「歌音、段差対策入りました」


「私、作品の不安欄に入るの?」


「五番目」


「微妙に優先度が低い」


「名前よりは低いです」


「それはそう」


笑いが、美術室の空気を少し軽くした。


相原くんは次の紙を出した。


『応募する理由』


私は息を止めた。


一、先生が応募できると言った。


二、テーマが合っている。


三、絵が途中で止まっていない。


四、天野さんと描いたものを、なかったことにしたくない。


そこだけ、文字が少し濃かった。


筆圧。


相原くんの手の力。


「見られるのは、怖いです」


相原くんは言った。


「でも、天野さんと描いたものを、なかったことにはしたくありません」


私は返事をしようとして、失敗した。


喉が詰まった。


言葉が、全部大きくなりそうだった。


嬉しい。


ありがとう。


大事にする。


絶対に。


どれも、今言うと走りすぎる。


だから、私は自分の白い紙片を出した。


机の中央には置かない。


膝の上に置いた。


自分を止めるため。


「うん」


それだけ言えた。


玲子がこちらを見た。


何も言わなかった。


たぶん、太字の議事録にしてくれた。


「応募しても、いいですか」


相原くんが聞いた。


私は首を横に振りそうになった。


違う。


いいですか、じゃない。


私が許すことではない。


でも、その訂正を強く言うと、また私が正しさを振り回す。


私は息を吸った。


「一緒に出したい」


そう言った。


「相原くんが出すって決めたなら、私も一緒に出したい」


相原くんは短く頷いた。


「分かりました」


玲子が手を上げた。


「では議事録係より確認。応募、する?」


相原くんが言った。


「します」


私も言った。


「する」


玲子は応募用紙をこちらへ滑らせた。


「はい。全国行きの紙」


「その言い方、急に怖い」


「締切は歩かないけど近づくから」


「やっぱり怖い」


◇◇◇


応募用紙を書くのは、思ったより大変だった。


氏名。


学校名。


学年。


作品サイズ。


使用画材。


作品タイトル。


そこで止まった。


作品タイトル欄。


空白。


私はペンを持ったまま固まる。


相原くんも鉛筆を持ったまま止まる。


玲子が言った。


「タイトル会議」


「来た」


「本日の山場」


先生もいつの間にか近くに来ていた。


「タイトルは大事だぞ」


「先生、圧を追加しないでください」


「ごめん」


先生は一歩下がった。


本当に下がった。


いい先生である。


私は紙の上の絵を見る。


青い線。


その隣の色。


右上に残した白い場所。


海でも空でもない灰色。


境界。


向こう側。


白。


「境界線の向こうにいる白」


私はぽつりと言った。


相原くんが紙を見る。


「白は、右上の場所ですか」


「それもある」


「白い怪物ですか」


私は息を止めた。


その言葉を、相原くんの口から聞くと、まだ少し胸が鳴る。


「それも、ある」


「僕の線ですか」


「それもある」


玲子が眉を上げた。


「全部ある」


「うん」


私は絵を見る。


「白って、何もない場所じゃなくて、まだ誰かが勝手に描いてない場所だと思う」


言いすぎたかもしれない。


私は相原くんを見る。


相原くんは、すぐには返事をしなかった。


白い紙片を見た。


応募用紙を見た。


絵を見た。


「そのタイトルなら、嫌ではありません」


それは、賛成に近い言葉だった。


「じゃあ」


「はい」


相原くんは鉛筆で、別の紙にタイトルを書いた。


いきなり応募用紙には書かない。


下書き。


『境界線の向こうにいる白』


文字がまっすぐ並んだ。


私はその文字を見て、ペンを持つ指に力が入った。


この絵に名前がついた。


名前がつくと、外に出る準備を始める。


玲子が言った。


「いいじゃん」


先生も頷いた。


「うん。強い」


相原くんは下書きの文字を何度か確認してから、応募用紙のタイトル欄に書いた。


一文字ずつ。


ゆっくり。


でも、止まらずに。


『境界線の向こうにいる白』


作品タイトル欄が埋まった。


次は共同制作者欄。


天野歌音。


相原賺。


名前が、同じ欄に並ぶ。


私はそれを見て、椅子の下で足を少し浮かせた。


喜びが足から出そうだった。


「歌音」


玲子が言った。


「足」


「出てた?」


「全国に行きかけてた」


「まだ応募用紙の上」


「足だけ先行するな」


相原くんが言った。


「足だけでは応募できません」


「分かってる」


「作品が必要です」


「分かってる」


「あと、転倒対策も必要です」


「五番目のリスク」


玲子が笑った。


先生も笑った。


相原くんは少し不思議そうにしていたけれど、鉛筆を置いた。


白い紙片は、今日は机の中央に置かれなかった。


でも、ずっと近くにあった。


◇◇◇


応募用紙を書き終えたあと、私たちは絵の前に立った。


まだ完成ではない。


けれど、出すことは決まった。


決まった瞬間、絵が机の上から少し離れた。


私たちの机の上にあったものが、どこか外の明るい場所へ向かって歩き始める。


日付は歩かない。


でも、絵は少し歩くのかもしれない。


「怖い?」


私は聞いた。


相原くんは絵を見たまま答えた。


「怖いです」


「うん」


「でも、白い紙片があります」


「うん」


「三島さんの議事録もあります」


玲子が胸を張った。


「雑だけどね」


「雑でも、残っています」


「褒められた?」


「機能の話です」


「褒められてはない」


私は笑った。


相原くんは応募用紙をファイルに入れる。


その手は、慎重だった。


でも、震えてはいなかった。


「天野さん」


「うん」


「出してからも、止まれるようにしたいです」


「うん」


「見られることは止められないかもしれません」


「うん」


「でも、描くことは、僕たちの手順で続けたいです」


私は絵を見る。


白い場所は、まだ残っている。


全国に出す絵なのに、未完成みたいな白がある。


でも、今はそれがいいと思った。


全部埋めてから外に出るのではなく、白い場所があるまま外に出る。


それが、この絵らしい。


「続けよう」


私は言った。


「応募しても、終わりじゃないから」


相原くんは頷いた。


「はい」


先生が応募用紙を受け取る前に、玲子が言った。


「提出前、最終確認」


「何?」


「歌音、転倒しない」


「しない」


「相原くん、締切に追われすぎない」


「努力します」


「先生、用紙なくさない」


先生が胸に手を当てた。


「一番責任が重い」


「全国行きの紙なので」


「急に重いな」


先生は応募用紙を両手で受け取った。


その仕草が、少しおかしくて、少し嬉しかった。


私たちは頭を下げた。


相原くんも、少し遅れて頭を下げた。


美術室の窓の外では、夕方の光が校庭に伸びている。


棚の上の絵は、まだ乾ききっていない。


タイトル欄には、もう名前がある。


『境界線の向こうにいる白』


白い紙片は、私のスケッチブックに一枚。


相原くんのファイルに一枚。


玲子のスケッチブックに一枚。


そして机の端に、予備が一枚。


外へ出る準備をした絵のそばで、何も書かれていない白が、まだ静かに残っていた。


第十一話では、賺が「見られるのは怖い。でも、天野さんと描いたものを、なかったことにはしたくない」と自分で応募を選びました。

作品タイトルは『境界線の向こうにいる白』。

次回は、全国コンテストの結果と、二位という場所に二人がどう立つのかを描きます。


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◇◆ ここまで読んでくださり、ありがとうございます ◆◇

歌音が見つけたのは、
怖い怪物ではなく、誰よりも不器用で優しい心でした。

――見えるからこそ、分からない。

続きが気になった方は、ブックマーク・評価・感想で応援していただけると嬉しいです。

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