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『きみの心は怪物でした。』  作者: 源三郎


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登場人物紹介

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相原 あいはら・れん


怖そうに見えるけれど、誰よりも不器用で優しい男子高校生。


城ヶ崎高校二年生。

無表情で言葉がまっすぐなため、周囲からは「冷たい」「怒っているみたい」「何を考えているか分からない」と誤解されがち。


冗談や遠回しな言い方、急な予定変更、騒がしい場所が少し苦手。

その一方で、困っている人や傷ついたものを放っておけない、真面目で誠実な性格。


地図、電車、天気、時刻表など、規則性のあるものが好き。

予定や手順がはっきりしていると安心できる。


歌音には、彼の心の中に巨大な白い怪物がいるように見えている。

牙も爪もある恐ろしい姿なのに、その怪物はどこか優しく、どこか寂しそうだった。


[好きなもの]

地図、電車、天気、海を眺めること、静かな場所、決まった手順で進む作業


[苦手なもの]

騒がしい場所、曖昧な指示、急な予定変更、冗談や遠回しな表現、大人数の会話


[口癖]

「理由ってありますか?」

「大丈夫ですか?」

「正確には違います」


----------------------------------------


天野 歌音あまの・かのん


人の心が絵に見える、明るくおせっかいな美術部少女。


城ヶ崎高校二年生。美術部所属。

明るく人懐っこく、誰とでもすぐに話せるタイプ。

ただし、寝坊、忘れ物、転倒、言い間違いも日常茶飯事で、考えるより先に体が動いてしまう。


歌音には、人の心が絵として見える。

怒りは赤い油絵。

悲しみは雨の水彩画。

恋は花畑の風景画。

緊張はぐちゃぐちゃなクレヨン画。


誰かの気持ちに気づける一方で、「見えたもの」をすぐ正しいと思い込んでしまう危うさもある。


ある日、歌音は相原賺の心の中に、今まで見たことのない白い怪物を見つける。

怖いはずなのに、なぜか目を離せない。

その出会いから、歌音の日常は少しずつ変わり始める。


[好きなもの]

絵を描くこと、海、甘いお菓子、人と話すこと、美術室、面白そうなこと


[苦手なもの]

難しい計算、整理整頓、静かすぎる空気、空気が重い雰囲気、計画通りに動くこと


[口癖]

「それ絶対違うよ!」

「大丈夫?」

「放っとけないら」


----------------------------------------


三島 玲子みしま・れいこ


歌音の勢いにブレーキをかける、冷静な美術部の友人。


城ヶ崎高校二年生。美術部所属。

歌音の友人で、いつも少し眠そうな目をしている。

口数は多くないが観察眼が鋭く、歌音の明るさも、危なっかしさもよく分かっている。


歌音が勢いだけで走り出しそうになると、玲子は淡々と止める。

きつい言い方に聞こえることもあるが、それは相手を突き放すためではなく、ちゃんと立ち止まらせるため。


絵を見る目も、人を見る目も冷静。

歌音にとっては、調子に乗る前に現実へ引き戻してくれる大切な友人。


[好きなもの]

静かな美術室、鉛筆画、よく観察してから描くこと、苦めのカフェオレ、歌音の突拍子もない発想


[苦手なもの]

勢いだけの行動、雑な仕上げ、人前で騒ぐこと、本人のいないところで勝手に話が進むこと


[口癖]

「それ、本当にその人のため?」

「歌音、いったん止まって」

「分かりたいのと、描きたいのは同じじゃないよ」


----------------------------------------


佐伯 真央さえき・まお


静かに笑って、見えない痛みを隠しているクラスメイト。


城ヶ崎高校二年生。

歌音と同じ普通科のクラスにいる女子生徒。


教室では後ろの席で本を読んでいることが多く、目立つことはあまり得意ではない。

声は小さめで、頼まれごとを断るのも苦手。

周りに合わせて笑っているうちに、自分の気持ちを後回しにしてしまうことがある。


歌音には、真央の心が水色のガラスのように見えている。

きれいで静かで、けれど少し触れただけで割れてしまいそうな絵。


何を抱えているのか。

本当は何を言いたいのか。

それは、歌音が勝手に決めていいことではない。


[好きなもの]

本を読むこと、静かな場所、一人でいられる時間、白い紙、誰にも急かされないこと


[苦手なもの]

人前で注目されること、大きな声、急に質問されること、断れない空気、勝手に気持ちを決めつけられること


[口癖]

「大丈夫」

「うん、平気」

「何でもない」


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関係性


歌音と賺


人の気持ちが見えすぎてしまう歌音。

人の気持ちを読み取るのが少し苦手な賺。


正反対の二人は、最初からうまく噛み合うわけではない。

歌音は見えたものを黙っていられず、賺は曖昧な言葉をそのまま受け取れない。


けれど歌音だけは、賺の中にいる白い怪物の優しさに気づく。

そして賺もまた、自分を怖がらずに話しかけてくる歌音を、少しずつ無視できなくなっていく。


二人の関係は、恋より少し手前の、まだ名前のない距離から始まる。


歌音と玲子


歌音がアクセルなら、玲子はブレーキ。

歌音が「行く!」と言えば、玲子は「一回止まって」と言う。


けれど玲子は、歌音の明るさや優しさを否定しているわけではない。

その力が誰かを本当に助けるものになるように、必要なところで立ち止まらせてくれる。


歌音と真央


歌音にとって真央は、放っておけないクラスメイト。

真央にとって歌音は、明るくて近くにいると少し眩しい相手。


歌音は、真央の静けさの奥にあるものが気になってしまう。

けれど、人の心は見えたからといって、勝手に触れていいものではない。


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短縮版


相原 あいはら・れん

怖そうに見えるけれど、誰よりも不器用で優しい男子高校生。無表情で誤解されやすいが、本当は困っている人を放っておけない誠実な性格。歌音には、彼の心の中に巨大な白い怪物がいるように見えている。


天野 歌音あまの・かのん

人の心が絵に見える、明るくおせっかいな美術部少女。見えたものを黙っていられない危なっかしさもある。ある日、賺の心の中にいる白い怪物を見つける。


三島 玲子みしま・れいこ

歌音の勢いにブレーキをかける、冷静な美術部の友人。観察眼が鋭く、歌音が相手の心に踏み込みすぎそうになると淡々と立ち止まらせる。


佐伯 真央さえき・まお

静かに笑って、見えない痛みを隠しているクラスメイト。目立つことが苦手で、教室では本を読んでいることが多い。歌音には、彼女の心が水色のガラスのように見えている。


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◇◆ ここまで読んでくださり、ありがとうございます ◆◇

歌音が見つけたのは、
怖い怪物ではなく、誰よりも不器用で優しい心でした。

――見えるからこそ、分からない。

続きが気になった方は、ブックマーク・評価・感想で応援していただけると嬉しいです。

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