表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
PR

元日本最強の探索者、今はダンジョン救助員です ~平凡スキル《索敵》を極めたおじさん~

最新エピソード掲載日:2026/08/05
国内初の第四十階層到達。

災害級魔物の単独討伐。

世界探索者ランキング三位。

かつて日本最強と呼ばれた探索者――黒瀬慎吾。

そんな彼が現在働いているのは、奥多摩第一ダンジョンの救助管理所だった。

黒瀬のスキルは、周囲の生物を探る《索敵》。

誰もが知る、珍しくもない平凡なスキルだ。

しかし、二十年間磨き続けた黒瀬の《索敵》は、魔物と人間の違いだけでなく、距離、移動方向、生命反応のわずかな衰弱さえ捉える。

かつて誰よりも早く敵を見つけるために使った力を、今は助けを待つ人を見つけるために使っていた。

配信の視聴者を増やすため、無資格で危険階層へ入った青年。

救助を呼ぶことを恥じ、一人で岩の下に耐え続けるベテラン探索者。

ダンジョンから帰れなくなる理由は、怪我や魔物だけではない。

後悔、意地、孤独、喪失。

心に抱えたものが、人をその場へ引き留めることもある。

黒瀬は、そんな彼らを責めない。

黒い長剣ではなく救助用ナイフを持ち、静かに手を差し伸べる。

「謝るのも、怒るのも、地上でやりましょう」

新人救助員の白石ひなたや、仲間の救助員たちとともに、黒瀬は今日も救難信号の先へ向かう。

救助対象が身勝手な人間でも。

救助員自身が倒れていても。

誰一人、ダンジョンへ置いていかないために。

これは、ダンジョンの最奥を目指す物語ではない。

帰れなくなった人を迎えに行き、地上で話の続きをするための物語。

――助けを呼べたなら、あとは迎えに行くだけだから。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ