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義妹を「王都一の美姫」にしたのは、わたくしの紅でした 〜出て行けと仰るので、調合帳は一頁も置いてまいりません〜

作者:紅坂ゆい
最新エピソード掲載日:2026/08/25
六年のあいだ、義妹の顔をつくってきたのはわたくしです。母から継いだ調合帳には、その日の光と骨のかたちに合わせた処方が、一日ぶんずつ書いてあります。

——婚約が調ったので出て行け、と継母は仰いました。承知いたしました。ですので、調合帳は一頁も置いてまいりません。

盛るのではなく、合わせるだけ。追い出された化粧師の娘が王都の外れに小さな店を開いたころ、ヴェルニエ家では誰も「王都一の美姫」の顔を再現できなくなっていました。

仕返しはいたしません。貸していたものを、引き上げるだけです。

※誰も傷つけずに、貸したぶんだけ返ってくる静かなスカッとがお好きな方へ。
第1章 六年ぶんの顔
第2章 無許可の女
第3章 返せと言われましても
第15話 花祭の雨
2026/08/08 18:00
第4章 紅は、貸すものではありません
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