表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

栄華を極めた筈の愛の王国の没落記

作者:ふーわ
最新エピソード掲載日:2026/06/12
王国滅亡の日。
敗戦国となった王都の中央広場で、一人の少女が処刑台へと連れて行かれていた。

その名はセレスティア・フォン・アルヴェイン。

王太子を惑わせ、帝国へ機密を流し続けた売国奴。王国崩壊の元凶として、すべての憎悪を背負わされた“悪女”だった。

民衆の罵声と石礫を浴びながらも、セレスティアは一切の弁明をしない。むしろ自らの罪を認め、この国を滅ぼしたことに後悔はないと言い切る。

その理由はただ一つ。

かつて王家が「真実の愛」の名の下に切り捨てた、一人の無実の公爵令嬢……彼女の母の存在だった。

王国中が美談に酔いしれる裏で、冤罪を着せられた母はすべてを失い、忘れ去られた。誰も救わず、誰も真実を語らなかった。母は最後まで国を恨まなかったが、娘であるセレスティアだけは違った。

愛する母を見捨てた国を。
見て見ぬ振りをした貴族たちを。
美談を信じ続けた民衆を。

彼女は決して許せなかった。

やがてセレスティアは帝国皇太子カイルと密約を交わし、王国の全てを差し出す。軍事機密、貴族社会の内情、権力構造……ありとあらゆる情報を帝国へ渡し、その代償として大切な人々の命だけを守り抜いた。

そして王国は滅んだ。

それでも彼女自身は救われない。多くの人々を破滅へ追い込んだ罪を誰より理解していたからだ。だからこそ、自ら望んで処刑台へ上がる。

最後まで彼女を止めようとしたのは、敵国の皇太子カイルだけだった。しかしセレスティアの決意は揺るがない。

「お母さまを見捨てたこの国を、この地図から消し去ることができたこと……私、とても満足しておりますの」

そう言い残し、少女は微笑む。

処刑の瞬間、彼女が願ったのは復讐でも栄光でもない。

ただ、来世では母と穏やかに暮らしたい
……それだけだった。

これは、一人の少女が愛する母のために国を滅ぼし、“稀代の悪女”として歴史に名を刻むまでの物語。
プロローグ
第1章 山裾の村での幸福だった日常
雪の村の母娘
2026/06/03 09:45
雪解けの前に
2026/06/03 09:59
母の家族
2026/06/03 10:21
母の願い
2026/06/03 13:56
エレノアの娘
2026/06/03 14:17
雪花の葬列
2026/06/03 14:36
第2章 公爵令嬢の誕生
双頭の鷲の家
2026/06/05 13:50
5人でのお茶会
2026/06/05 14:04
家族で囲む食卓
2026/06/09 12:53
母の教え
2026/06/09 12:56
仕立屋
2026/06/09 13:03
お披露目の朝
2026/06/12 13:12
輪郭を持つ感情
2026/06/12 13:17
向けられた視線
2026/06/12 13:19
初めての友人
2026/06/12 13:23
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ