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婚約破棄でやっと自由になれたはずなのに、 死んでるはずの殿下の妃にされそうです

作者:葉月晴子
最新エピソード掲載日:2026/06/07
「エリーゼ・ヴァルトハイム嬢。君との婚約を、破棄する」

春の社交シーズン開幕の夜会。

王太子エリオット殿下が、聖女として覚醒した男爵令嬢ミラ嬢の隣で、私に冷たく宣告した。

「汝を、修道院へ、送る」

──やった。

私の心の声は、心の中で、ガッツポーズ。

実は私、エリーゼ・ヴァルトハイム、十八歳。前世は、日本の社畜OL、藤宮沙耶。寝落ちした夜、目が覚めたら、女性向け小説『銀の王子と聖女の終わりなき悲恋』の悪役令嬢に、転生していました。

王太子妃なんて柄じゃない。修道院送りという名の自由を、子供の頃から、ずっと待っていた。二年前から、北の山あいのノヴァク村で、こっそり「森の小さな薬草店」を、平民の偽名「サラ」として、経営中。

明日からは、修道院に向かう馬車を途中で逃亡して、毎日、店専業ライフ──!

そう、心の中でガッツポーズしていた、その時。

「やった、と聞こえたが」

廊下の柱の影で、銀の髪、空色の瞳の、絶世の美貌の青年が、私に声をかけてきた。

「君を、ぼくの伴侶にしたい」

──、はい?

「け、結構ですーっ!」

声裏返って、全力ダッシュで、逃げ帰った私。けれど、翌朝、その方は、私の屋敷を訪ねてきました。

──「ルーカス殿下」? 王太子の弟?

──ーー、原作では、2年前に、流行り病か何かで、お亡くなりに、なられているはず、なのですが?

──、なぜ、生きてる?

──、一度も、お会いしたことが、ないのに、なぜ、私を、ご存知?

──、悪役令嬢に、なんの用?

私の自由ライフ計画が、原作で死んでるはずの殿下に、根本から、ぶち壊されようとしています。

★必ず完結まで書きます★
★ハッピーエンド確定★
★毎日21:00更新★
★R15(濃厚キス・服越し愛撫・ベッドシーン未遂など)★
第11話 偽聖女説と毒の真相
2026/05/28 22:00
第12話 黒幕発覚
2026/05/29 21:00
第13話 不審な影
2026/06/05 02:07
第15話 ルークの懺悔
2026/05/31 21:20
第19話 完全覚醒
2026/06/04 21:00
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