灰被りの魔女
最終エピソード掲載日:2026/07/23
冬月夜空(ふゆつきよぞら)は憧れる。あの夜空に。あの暗闇に。
2025年7月5日。ある夏の訪れを感じる日。開け放した窓から外を眺める。
時刻は深夜。部屋ではカチカチという時計の針を刻む音だけが満たす。
東京。郊外。その一角。
その日、少女は此処ではない何処かを望んだ。それこそ、誰も自分の事、いや名前すらも知らず生きていける場所へ。その願いが突如として叶ったのか、目を覚ますと見覚えのない海岸。そこで目覚める。不思議な事に、足元には灰。それは私に付きまとうかのように軌跡を描き始める。
これが何を意味するのかは分からない。なにより、自分がどうなったのか分からない。分からない事ばかり。けれど、別に。
「どうでも良い」と。
当の本人はお構い無し。それどころか、その灰を見て「なんだかふわふわして可愛い」と、そう思って。
しかし、そんな様子の少女が進んだ先で自らの生きる意味を見つめ、選ぶ答え。
舞台は数いる魔女によって、めちゃくちゃにされた「終末世界」。明けぬ夜に包まれたその場所では僅かに残った人々が日々を諦め、また足掻く事もせず。身に受ける絶望を全て受け入れたように生きる。
私はその世界を歩み、自らの灰で満たしていく。
ある時は、愚かな街。暗い森。死が溢れる谷。そして、炎の街、雪原と。とにかく多くの場所へ。
気が向くままに。導かれるままに。
巡る場所は様々。けれど、その時々(ときどき)を確かに歩み、出会い、記して。それに伴う沢山の気持ち。
それらを越えて、ようやく辿り着く旅の果て。
待ち受けていたモノ。あるいは者。それを前に、この終末世界の顛末を知って。
(私はどうすれば良い?)
初めて抱える不安や恐れ。迫られる決断。けれど、時は、世界は待ってはくれない。でも、共に歩んだもう一人の、かけがえのない存在に背中を押され。
私は選ぶ。
一歩を、勇気を、他ならぬその灰へ。
そこへ宿るのは絶望か。それとも希望か。
手に持つ杖に、紡ぐ言葉に思いをのせて。
最後はただ目覚める世界へ、手を伸ばした。ひたすらに生きた意味を刻んで。
2025年7月5日。ある夏の訪れを感じる日。開け放した窓から外を眺める。
時刻は深夜。部屋ではカチカチという時計の針を刻む音だけが満たす。
東京。郊外。その一角。
その日、少女は此処ではない何処かを望んだ。それこそ、誰も自分の事、いや名前すらも知らず生きていける場所へ。その願いが突如として叶ったのか、目を覚ますと見覚えのない海岸。そこで目覚める。不思議な事に、足元には灰。それは私に付きまとうかのように軌跡を描き始める。
これが何を意味するのかは分からない。なにより、自分がどうなったのか分からない。分からない事ばかり。けれど、別に。
「どうでも良い」と。
当の本人はお構い無し。それどころか、その灰を見て「なんだかふわふわして可愛い」と、そう思って。
しかし、そんな様子の少女が進んだ先で自らの生きる意味を見つめ、選ぶ答え。
舞台は数いる魔女によって、めちゃくちゃにされた「終末世界」。明けぬ夜に包まれたその場所では僅かに残った人々が日々を諦め、また足掻く事もせず。身に受ける絶望を全て受け入れたように生きる。
私はその世界を歩み、自らの灰で満たしていく。
ある時は、愚かな街。暗い森。死が溢れる谷。そして、炎の街、雪原と。とにかく多くの場所へ。
気が向くままに。導かれるままに。
巡る場所は様々。けれど、その時々(ときどき)を確かに歩み、出会い、記して。それに伴う沢山の気持ち。
それらを越えて、ようやく辿り着く旅の果て。
待ち受けていたモノ。あるいは者。それを前に、この終末世界の顛末を知って。
(私はどうすれば良い?)
初めて抱える不安や恐れ。迫られる決断。けれど、時は、世界は待ってはくれない。でも、共に歩んだもう一人の、かけがえのない存在に背中を押され。
私は選ぶ。
一歩を、勇気を、他ならぬその灰へ。
そこへ宿るのは絶望か。それとも希望か。
手に持つ杖に、紡ぐ言葉に思いをのせて。
最後はただ目覚める世界へ、手を伸ばした。ひたすらに生きた意味を刻んで。
プロローグ 「夜空が煌めく海岸」
2026/07/23 13:37
第一話 「冬月夜空 一(いち)」
2026/07/23 13:38
IF 「時が止まったかのような世界で」
2026/07/23 13:38
第二話 「この愚かな街には灰が降る」
2026/07/23 13:39
第三話 「森は暗く」
2026/07/23 13:39
閑話 「森の奥の泉」
2026/07/23 13:40
第四話 「崖沿いを伝って」
2026/07/23 13:41
第五話 「谷に潜む者」
2026/07/23 13:42
幕間 「谷の先の洞窟」
2026/07/23 13:43
第六話 「炎の街」
2026/07/23 13:43
第七話 「雪原」
2026/07/23 13:44
第八話 「氷の城」
2026/07/23 13:44
第九話 「私の答え」
2026/07/23 13:45
IF 「二人、暗闇の中」
2026/07/23 13:45
幕間 「世界の果てへ」
2026/07/23 13:45
第十話 「冬月夜空 二(に)」
2026/07/23 13:46
第十一話 「例え、世界がおわったとしても」
2026/07/23 13:46
幕間 「海の上を」
2026/07/23 13:47
第十二話 「夜が明ける」
2026/07/23 13:47
閑話 「暗闇の魔女の話」
2026/07/23 13:48
第十三話 「私の居場所」
2026/07/23 13:49
エピローグ 「いつか夢見た」
2026/07/23 13:53