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AIと打つ、その次の一手

作者:柚木 いと
最新エピソード掲載日:2026/04/28
舞台は、伝統的な個人棋戦と、AIと人間が交互に打ち合うAIペア棋戦が並び立つ近未来の囲碁界。
新初段の朝倉湊は、AIペア棋戦では上位に食い込める才能を見せながらも、個人戦では脆い。AIが作った流れに続く一手は打てても、最初から最後まで自分で盤面を引き受ける強さが足りないからだ。

湊は局面の違和感に敏い。「この流れは嫌だ」と感じることはできる。だが、自分から「この形にしたい」と言い切れるだけの芯を持たない。そんな彼の前に、自分の打ちたい手をすでに持っている同世代の棋士・藍原紗英、若手の壁として立ちはだかる東雲朔、経験で盤を支配するベテラン・真壁恒一、さらに上の景色を見せる白瀬玲らが現れる。

AIペア棋戦では、AIが先に局面を作り、人間は“その次の一手”の責任だけを負う。
一方、個人戦では、局面の流れも失敗の重みも、すべて自分一人で抱えなければならない。
その違いに何度も打ちのめされながら、湊は敗北の中で少しずつ学んでいく。嫌な流れを避けるだけでは足りない。呼吸を残す手を打ち、自分の欲しい形を盤上に残して初めて、「自分の碁」になるのだと。

やがて湊は、大舞台である黎明杯へ向かう。
AIが先に置いたあと、その次の一手をどう引き受けるのか。
そして、誰の助けもない盤で、自分自身の一手をどう選び取るのか。
これは、AI時代の囲碁を舞台にしながら、最後には“人が打つ意味”へたどり着く成長の物語である。
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