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【完結済】奇跡の請求書ーー火刑から戻った第七王子は、救うたび愛した記憶を失う

作者:宿院
最終エピソード掲載日:2026/10/22
人々を救う奇跡には、代償があった。

異端者として姉と共に火刑に処された第七王子アルベリクは、死の直前、二十日前へと回帰する。目の前には生きている姉。そして彼の目には、人々の寿命を支払いとして徴収する黒い“請求書”が見えていた。

治癒、豊穣、結界――。国中で讃えられる奇跡は、知らぬ誰かの命を削ることで成り立っていたのだ。

再び訪れる姉の処刑を阻止するため、アルベリクは異端の力「黒い聖痕」を使い、奇跡の裏側へ挑む。しかし調べれば調べるほど、教会、王国、敵国、そして自分自身さえ巨大な仕組みの一部に過ぎないことを知る。

救えば誰かが犠牲になる。正しさは別の誰かを踏みつける。

それでも彼は諦めない。人の命を数字として扱う世界に抗い、誰か一人の犠牲で成り立つ奇跡を終わらせるために。

失われる記憶を代価に真実を暴く第七王子と、罪を抱えた聖女の姉。敵国の将軍、追放された兵士たちを巻き込みながら、少年は世界の理を覆す戦いへ挑む。

これは、一度死んだ王子が運命をやり直し、人々の命に請求書を送り続ける世界そのものへ反逆する、知略回帰ファンタジー。
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