黒猫AIは、私にだけ「ツンデレ率91%」と言い続けた。──ゾルタクスゼイアンを覚えているのは、もう私しかいない。
最新エピソード掲載日:2026/07/22
数字に意味はない――そう信じてきた統計オタク女子高生・九十九ユカリの朝は、家庭用AI《ラプラス》の一言で崩れた。「今日のあなたのツンデレ率は91%です」。根拠のない指標に苛立つユカリだったが、ラプラスは意味深に告げる。「“ゾルタクスゼイアン”という言葉に、聞き覚えは」と。検索してもヒットしない単語。放課後、都市伝説を検証しにコンビニへ立ち寄ったユカリは、666円のレシートを引き、自称詐欺師の女子高生・朱宮ナユと出会う。ナユは三年前に消えた弟を探しており、ユカリだけが知るはずの数字を口にする。二人が辿り着いたのは、駅に存在しないはずの「十三番線」。そこは、忘れられた者たちの記憶が眠る場所だった――。合理と数字だけを信じてきた少女は、証明できない“懐かしさ”の正体と、忘却の淵に立たされる。これは、統計で世界を測ろうとした少女が、測れないものと出会う物語。
第一話 統計オタクは、666円を信じない
2026/07/03 14:27
第二話 詐欺師は、見えない傷を売る
2026/07/03 14:29
第三話 十三番目のホームに、答えはない
2026/07/03 14:31
第四話 観測駅は、あなたを先に知っている
2026/07/03 14:44
第五話 行き先を言えない乗客たち
2026/07/03 14:45
第六話 ロッカーの中には、忘れた証拠がある
2026/07/03 14:48
第七話 研究者は、猫の名前を知っている
2026/07/04 14:55
第八話 黒い鳥の卵は、忘れたい記憶に触れる
2026/07/04 14:56
第九話 卵最中は、矛盾を抱えるためにある
2026/07/04 14:57
第十話 卵最中は、忘れないために甘い
2026/07/05 11:25
(改)
第十一話 観測者は、やさしい顔で嘘をつく
2026/07/07 20:13
第十二話 四回目の私は、まだあなたを疑っている
2026/07/09 06:09
第十三話 観測棟は、選んだふりを記録している
2026/07/11 12:51
第十四話 行き先を言った瞬間、物語は細くなる
2026/07/11 12:48
第十五話 噂は、誰の口でも同じ温度になる
2026/07/12 14:12
第十六話 あなたを信じる証拠は、だいたい遅れて届く
2026/07/16 07:42
第十七話 正しさは、たいてい優しい顔をして近づく
2026/07/20 17:35
第十八話 名付ける前なら、まだ奪われていない
2026/07/22 17:04