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黒猫AIは、私にだけ「ツンデレ率91%」と言い続けた。──ゾルタクスゼイアンを覚えているのは、もう私しかいない。

作者:宿院
最新エピソード掲載日:2026/07/22
数字に意味はない――そう信じてきた統計オタク女子高生・九十九ユカリの朝は、家庭用AI《ラプラス》の一言で崩れた。「今日のあなたのツンデレ率は91%です」。根拠のない指標に苛立つユカリだったが、ラプラスは意味深に告げる。「“ゾルタクスゼイアン”という言葉に、聞き覚えは」と。検索してもヒットしない単語。放課後、都市伝説を検証しにコンビニへ立ち寄ったユカリは、666円のレシートを引き、自称詐欺師の女子高生・朱宮ナユと出会う。ナユは三年前に消えた弟を探しており、ユカリだけが知るはずの数字を口にする。二人が辿り着いたのは、駅に存在しないはずの「十三番線」。そこは、忘れられた者たちの記憶が眠る場所だった――。合理と数字だけを信じてきた少女は、証明できない“懐かしさ”の正体と、忘却の淵に立たされる。これは、統計で世界を測ろうとした少女が、測れないものと出会う物語。
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