「君なら黙って記録するだろう」と王子殿下はおっしゃいましたので 〜議事録令嬢は未来の女公爵様の記録官になります〜
最新エピソード掲載日:2026/06/26
「君なら黙って記録するだろう」
王宮夜会の片隅で、臨時記録係のミラ・ノートンは王子殿下にそう言われた。
だから、黙って記録した。
公爵令嬢アデラインへの断罪。
男爵令嬢ロザベルの証言。
「余計な反論は書くな」という削除命令。
そして、証言の時刻が合わないことも。
奨学金を止めようとした本当の発言者も。
ミラは王子を倒したかったわけではない。
正義のために立ち上がったつもりもない。
ただ、後で「言っていない」と言われると困るので、発言を残しただけだった。
けれど、その一冊の議事録は、王子の嘘をその場で崩した。
婚約破棄されたはずのアデラインは、静かに微笑む。
「私、公爵位を継ぐことにしましたの。最初の仕事は、王国中の嘘を記録に戻すことです」
その翌朝、ミラはロシュフォード公爵家の馬車に乗ることになる。
消えた孤児院予算。
偽造された議事録。
王妃殿下の慈善事業。
そして、なぜ自分があの夜の記録係に選ばれたのか。
議事録は味方を選ばない。
ただ、発言を残すだけ。
ミラ・ノートンは今日も黙って記録する。
その紙の上で、嘘をついた人たちが勝手に追い詰められていく。
王宮夜会の片隅で、臨時記録係のミラ・ノートンは王子殿下にそう言われた。
だから、黙って記録した。
公爵令嬢アデラインへの断罪。
男爵令嬢ロザベルの証言。
「余計な反論は書くな」という削除命令。
そして、証言の時刻が合わないことも。
奨学金を止めようとした本当の発言者も。
ミラは王子を倒したかったわけではない。
正義のために立ち上がったつもりもない。
ただ、後で「言っていない」と言われると困るので、発言を残しただけだった。
けれど、その一冊の議事録は、王子の嘘をその場で崩した。
婚約破棄されたはずのアデラインは、静かに微笑む。
「私、公爵位を継ぐことにしましたの。最初の仕事は、王国中の嘘を記録に戻すことです」
その翌朝、ミラはロシュフォード公爵家の馬車に乗ることになる。
消えた孤児院予算。
偽造された議事録。
王妃殿下の慈善事業。
そして、なぜ自分があの夜の記録係に選ばれたのか。
議事録は味方を選ばない。
ただ、発言を残すだけ。
ミラ・ノートンは今日も黙って記録する。
その紙の上で、嘘をついた人たちが勝手に追い詰められていく。
第一章
第1話 削除命令も記録対象です、王子殿下
2026/06/12 18:00
第2話 その奨学金停止、命じたのは殿下です
2026/06/12 18:10
第3話 王宮記録局は朝から来た
2026/06/12 18:20
第4話 その署名、三年前から同じ筆跡です
2026/06/12 20:00
第5話 ミード商会倉庫にて
2026/06/13 08:00
第6話 寄付品でしたら、返せますね
2026/06/13 12:00
第7話 記録係は同席します
2026/06/13 20:00
第8話 陛下のお言葉も記録対象です
2026/06/14 08:00
第9話 王妃殿下、その言葉は撤回されますか
2026/06/14 12:00
第10話 消した記録にも跡は残ります
2026/06/14 20:00
第11話 王妃殿下の私的書庫
2026/06/15 20:00
第12話 嘘つき令嬢は証人になった
2026/06/16 20:00
第13話 証言撤回のお願いも記録します
2026/06/17 20:00
(改)
第14話 裏帳簿には菓子より甘い名前がある
2026/06/18 20:00
(改)
第15話 火をつけた者は灰にも署名する
2026/06/19 20:00
(改)
第16話 西離宮の焼き菓子
2026/06/20 20:00
第17話 私の字で私の嘘が書かれていました
2026/06/21 20:00
第18話 私の一日まで偽造しないでください
2026/06/22 20:00
第19話 その嘘は誰の字で書かれましたか
2026/06/23 20:00
第20話 議事録令嬢、女公爵様の記録官になる
2026/06/24 20:00
第二章
第21話 ロシュフォード公爵家に私の机がありました
2026/06/25 20:00
第22話 評議室に、女公爵様の席はありませんでした
2026/06/26 20:00